”その仕事、ヤメない?”運営者のSEIYAと申します。
”退職代行を利用して会社を辞めたいけど次の職場が決まっていない”なんていう状況も大いにあり得ると思います。
辞めたい一心でなかなか次のことなんて考えられないかと思いますが、そんな方が不安に思うのが退職代行を利用しても離職票を貰って失業手当を受け取ることができるのかということだと思います!
今回はそんな不安を解消するべく───
- 退職代行利用時の離職票の受け取り方
- 失業手当を受け取る方法
…をメインに取り扱っていきますので、上記事項について不安に思われている方は是非ご覧ください!
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退職代行利用時の離職票の受け取り方
そもそも離職票とは
離職票とは退職を証明するためのもので正式名称は”雇用保険被保険者離職票”です。
離職票は”被保険者資格喪失届(雇用保険被保険者離職票-1)”と”被保険者離職証明書(雇用保険被保険者離職票-2)”の2種類で1セットです。
離職票は失業手当を受け取るために必要ですから、必ず受け取るべき非常に大切なものになります。
退職代行を利用しても離職票は受け取れる?
「大切だからこそ、退職代行を利用して離職票は受け取れなかったら嫌だな…。」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、結論からお伝えしますと───
退職代行を利用しても離職票は受け取ることができます!
その際はせっかく自分で連絡することなく辞めるのに自ら離職票の発行依頼をするのはバカバカしいですから、離職票の発行を会社に依頼してほしい旨を退職代行の方に伝えておいてくださいね。
そうすれば会社が手続きをしてくれて後日自宅に送ってくれるので、待っていれば問題ありません!
ちなみに以下のような場合は離職票は不要ですから、ご自身の現状を加味して発行依頼をしてください。
- 転職先が決まっていて無職期間が存在しない場合
- 雇用保険に入っていないために失業手当の対象ではない場合
- 雇用保険に入っていたが勤務日数が短いために失業手当の対象でない場合
しかしあくまでも不要というだけで貰っておいて損はありませんから、受け取っておくことをおすすめします!
離職票が届かない原因は?
”離職票が届かない”というケースが稀にあるようなのですが、実は離職票は会社に発行の義務はありませんのでどんな形であれこちらから発行を依頼しないと絶対に届きません。
離職票の発行依頼を忘れているというオチもあるようですから十分ご注意いただきたいですが、発行依頼をしたのにも関わらず、離職票が届かないという場合もあります。
会社に発行の義務自体はないですが、発行依頼があった場合に手続きを行わないと違法になるので手続き自体はしてくれているはずですから、考えられるケースとしては───
- 処理が遅れている
- そもそも雇用保険に加入していなかった
…等といったすごくシンプルなものですので、依頼をかける前にしっかりと確認しておくのがいいですよ!
嫌がらせの可能性もある
上記以外に考えられる理由として会社側の嫌がらせというものもあります。
調べてみると、Yahoo!知恵袋に───
…という旨の投稿がありました。
嫌がらせだなんてあまりにも陰湿で悲しいですが、こういった現実もあるということを覚えておくと多少なりとも不安は解消されるかと思います。
離職票はいつ頃届くの?
離職票は発行の依頼をしてからどれくらいで届くのか気になる方もいらっしゃると思いますが、退職後10日~14日前後で届くのが一般的とされています。
会社以外のところでも手続きを行わなければけないので、すぐに受け取れるわけではありません。
2週間以上経っても届かない場合は依頼した退職代行の方に連絡し、会社に状況を聞いてもらうよう頼んでみたり、公共職業安定所に行って直接相談するといいですよ。
失業手当を受け取る方法
失業手当は公共職業安定所から受け取ることになりますが、その際の条件や必要なもの等を記載していきます!
失業手当を受け取るのに必要なものや条件
まず失業手当を受け取れる条件は以下になります。
- 公共職業安定所で求職の申込をしており、積極的に転職活動をしている
- 雇用保険の加入期間が過去2年間で通算12ヶ月以上ある
1つ目の条件に関しては離職票を提出する前に求職の申込みをすることになるので問題はないのですが、2つ目の条件に関しては新社会人の方等は満たすのが難しい場合があるかもしれません。
そして必要なものは以下の通りです。
- 離職票
- 個人番号が確認できるもの(マイナンバーカード等)
- 身元確認がとれるもの(運転免許証等)
- 写真2枚(最近の写真、正面上三分身、縦3.0cm×横2.4cm)
- 本人名義の預金通帳又はキャッシュカード
”必要なものが足りなくて出直し”なんてことにならないようにしっかりと準備しておいてくださいね!
退職理由を会社都合にできるのか
実は退職理由によって失業手当の給付開始日や日数等が以下のように変わってきます。
自己都合退職 | 会社都合退職 | |
給付開始日(最短) | 2ヵ月と7日後 | 7日後 |
給付日数 | 90~150日 | 90~330日 |
給付制限 | あり | なし |
会社都合退職の方がよっぽど条件が良いのは一目瞭然なので、退職理由を会社都合にしたい方も多いと思いますが、退職代行を利用して辞める際は会社都合にすることはできるのでしょうか。
結論としては、会社都合にできる可能性はあるが交渉が必要といった感じで、一般的には退職代行を利用した場合は自己都合退職となります。
厚生労働省が認めている会社都合退職は倒産と解雇ですが、退職代行を利用する方がこれらの状況に当てはまることはほとんどないと思います。
他に会社都合退職になる可能性がある詳細な条件は以下の通りになりますので、ご参考になさってください。
- 離職の直近6ヵ月のうち、連続する3ヵ月で、45時間以上の残業があった
- 残業の多さを指摘されたにも関わらず、会社が必要な措置を講じなかった
- 就職後1年以内の間に、事業主から事前に聞いていた労働条件と就職後実際の労働条件が大きく異なったことにより離職した場合
- 賃金の3分の1を超える額が給料日までに支払われなかった月が2ヵ月以上続き、給与の不払いや遅れがあった月から1年以内に離職した場合
引用元:https://karu-keru.com
上記のような場合は会社都合退職にできる可能性があるので交渉する価値がありますが、会社都合退職にするための手段は、”退職代行に交渉を依頼する”か”公共職業安定所に直接相談する”の2つです。
民間企業等が運営している退職代行が交渉をすることは違法とされているので、交渉の依頼を考えている場合は団結権や団体交渉権が保証されている労働組合か弁護士が運営している退職代行を選んでくださいね。
仮に退職時に会社都合にできなくても自己都合退職か会社都合退職になるかの最終的な判断は公共職業安定所がするので、相談することで変更できる可能性があります。
その際は何か証拠となるものがあると便利でして、なかなか用意するのは難しいかと思いますが───
- 勤務時間が分かるタイムカード
- パワハラ・セクハラと受け取れるメールや録音した音声
- 口座振り込み日が分かる預金通帳
…等があると判断しやすいそうです。
過度な残業による重労働やパワハラ等によって体調を崩された方は、しっかり交渉をして会社都合退職を勝ち取ってくださいね!
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まとめ
いかがでしたでしょうか!
退職代行利用者は離職票も失業手当も受け取れないってホント?と題しまして───
- 退職代行利用時の離職票の受け取り方
- 失業手当を受け取る方法
…について主にご紹介してきましたが、まとめると以下のようになります。
・退職代行を利用した際は会社が離職票を送ってくれるので、自宅で受け取ることができる。
・失業手当を受け取るには必要なものがいくつかあり、条件もある。また自己都合退職か会社都合退職によっても受け取れる金額等が大きく異なる。
最後までご覧いただきありがとうございました!