露天風呂にこだわる理由とその効果とは?

紅葉も見ごろを迎えました。

そして朝晩冷え込みで、車のフロントガラスが白くなると冬の足音も感じられます。

同時に温泉シーズンも到来となりました。

本日は、秋深まる中、根強い人気の「露天風呂」
何故、こだわる人が多いのか? その効果についてお伝えさせて頂きます。

1.α(アルファ)波が増幅されます

脳がリラックスしている状態は、α波の状態にであり分泌されるホルモンが「ストレスの解消」と「脳の活性化」を促します。

・判断力アップ
・記憶力アップ
・集中力アップ
・想像力アップ
・決断力アップ
・直観力アップ

などで、最近はスポーツ選手のメンタルトレーニングにも取り入れられています。

その他、リラックスすることで血行が良くなり、新陳代謝も盛んになります。

・ストレス軽減
・疲労回復
・細胞の活性化による老化防止
・免疫力を高める

これらの効果が、露天風呂に入ることで得られる効果、まさにイイことづくめなのです。

2.1/fのゆらぎによるリラックス効果

小川のせせらぎ、鳥のさえずり、波がザザァーと寄せて引く音、さらにろうそくの火のゆらぎなど視覚や聴覚で感じられることがあります。

これは、規則正しいものと不規則なものがうまく調和した状態のモノで「1/fのゆらぎ」と呼んでいますが、こちらも癒しやリラックス効果があります。

室内の内風呂では感じられない、まさに露天風呂だからこそ自然と調和できる醍醐味を味わえば、またカラダと頭には良いことづくめという訳です。

3.そうづ峡温泉は、露天風呂があるのでしょうか?

残念ながらありません。

ロケーションは川沿いのそばで立地はいいのですが、露天風呂の効果は体感できませんが、ラジウム温泉の効果効能はたっぷりと体感できます。

ラジウム温泉は、湯船の湯気を吸飲することで免疫力が高まりますので、蒸気が拡散してしまう露天風呂よりも内湯の方がお勧めです。

とはいっても、やはり露天風呂の醍醐味は捨てがたいですし、せっかくの旅行ならばなおさら、その土地ならではのロケーションで楽しみたいものです。

4.露天風呂を利用する場合の注意

浴槽内の水質を保つために、塩素濃度が高めに設定されている場合が多いのです。

以前のブログにも書きましたが、しっかり上り湯をしないと浴槽内の塩素が肌荒れの原因となります。

露天風呂からあがって、脱衣場に直行せず、内湯で温まり、さらに上り湯をされることをお勧め致します。


肌荒れの原因となる入浴時にやってはいけないこと。

秋の深まりとともに、少しずつ寒さも感じつつあります。

温泉や家庭のお風呂が恋しい季節でもあります。

健康や美容や様々な目的を満たせる温泉や家庭のお風呂なのですが、せっかくの入浴もちょっとした間違いで逆効果となる場合もあります。

今回は、乾燥しやすくなるこれからの季節、肌荒れしやすくなり、間違った入浴の仕方でさらに悪化させる場合もありますので、気おつけておきたい事をいくつかお伝えさせて頂きます。

1.温泉で循環方式の場合は塩素が入ってます

まず、温泉で循環式の場合は、塩素での衛生管理が義務付けられてます。
(基準値:0.2~0.4PPM内)

わからない場合は、温泉のスタッフに聞いてもいいのですが、聞きづらい場合ありますので、浴槽入口の成分分析表か?脱衣場内の掲示物に必ず循環式か掛け流し方式かの表示はあります。

この循環式の場合はお湯に塩素が含まれてます。
よく上り湯は、しない方がいいと言われますが、温泉の成分だけでなく、塩素の成分も肌に残してしまい、肌から潤いをうばい乾燥させてしまいます。

ですので、循環式の場合は上がり湯をすることをお勧めしますし、できればこれからの季節、お風呂上がりは軽くスキンケアで乳液や尿素配合の保湿効果のあるクリームを塗れば、よりベターです。

2.家庭のお風呂にも塩素が含まれます

家庭の浴槽も水道水をつかっているので、やはり塩素は含まれてます。
(0.1PPM~)

最近は、塩素除去機能がついたシャワーで直接湯船にお湯を貯めたりする場合もありますが、まだまだです。

あまり神経質になりすぎてもいけませんが、とくに乾燥しやすいこれからの季節、塩素を含んだ水道水は気になります。

そこで、この塩素を中和する働きをもっているのが「入浴剤」です。

高い、安いはあまり気にせず「医薬部外品」なら問題ありません。
寒い時期の家庭のお風呂は入浴剤を入れて入ることをお勧めします。

3.洗体時の健康タオルにもご注意の程

カラダを洗う時に、泡立ちがイイからといって健康(ナイロン)タオルを使う場合があります。

カラダをこすって洗った感はありますが、肌の角質を落し、肌荒れの原因となります。

できれば天然素材の綿などを使った方が、肌に優しいのでお勧めします。

寒くなる季節、入浴後の乾燥は、風邪の原因ともなりますので、男性の方でもスキンケアを忘れずに。


長州風呂ってご存知ですか?

山口に帰ってきました。

東京と違って緑も多く、三方を海に囲まれた山口は、やはり落ち着きます。

本日は、歴史と自分の思い出話ですが、ご存の方も多いでしょうが、山口県は江戸末期までは、長州(ちょうしゅう)と呼ばれ明治維新の立役者を多数輩出した件です。

薩長連合や薩長土肥(さっちょうどひ)など幕末は歴史に名を残した県ですが、現在でもプロレスラーとして活躍された長州力さんなど、まだまだ長州という言葉は耳にすることができます。

そんな山口県、長州ですが、その名を冠するお風呂があることお話させて下さい。

1.長州風呂なるモノは、五右衛門風呂とほぼ同じです

まず、皆さんがご存知の五右衛門風呂の名前の由来は、豊臣秀吉の頃の大泥棒、石川五右衛門が釜ゆでの刑に処せられたことに発します。

そしてこの度、取り上げている長州風呂も、今では五右衛門風呂と同じように扱われています。

長州風呂は風呂釜全体が鋳物ですが、五右衛門風呂は底の釜の部分のみ鋳物で浴槽に当たる側面部分は木枠で組んであったようです。

特に長州風呂(五右衛門風呂)は、釜の底で火を焚くことから風呂釜の鋳物が熱を持ち冷めにくいの特徴です。

2.長州風呂の思い出

私が子供の頃、(元々は、関東の茨城県水戸市で生まれ、小学校に上がる前に山口県へ家族全員で引っ越しました。)

今から50年近く前の話で半世紀を遡るわけですが、山口へ移り住んだ時は、約半数以上の家庭が長州風呂(五右衛門風呂)でした。

ところがこのお風呂、温まるのはありがたいのですが、足を延ばして入ることができず、子供でも膝を曲げて入らなければならない・・・結構窮屈感はありました。

さらに、一番困ったのは、釜の下で火を焚くわけですから、風呂釜全体が熱を持っています。

特に底は火傷の怖れも在りますので、木の四角い板を底板として沈めて入る訳です。

ところが、木の底板ですので浮いてしまいます。
なかなか沈められず、また入っていても底の側面あたりは熱かったので、落ち着かなかったのを覚えております。

その後、木の底板は丸いFRPの底板に変わり足で沈めなくても勝手に沈むようになり、そしてやがて各家庭から長州風呂(五右衛門風呂)は無くなっていきます。

あの当時は、藁ぶき屋根の家も珍しくない頃でしたが、50年も経てば世の中変わるものです。

さてさてこれから先の半世紀は、どのように変わるのでしょうか?
温泉は?お風呂は?

ただ言えるのは、お風呂や温泉は、シャワーと違いカラダを洗う為だけのところでなく、心もカラダも温まる日常生活には欠かせないものだと思います。

そして 昔を思い出せば 、便利になった世の中を当たり前と思わず感謝しないといけませんね。


お風呂で長湯すると何故、手足がふやけるのでしょうか?

少しずつ肌寒くなると、帰宅後のお風呂はありがたいものです。

シャワーやサウナと違ってカラダの芯まで温まるお風呂。
しかし、ついつい長湯をすると手足などふやけてしまうのは、何故でしょうか?

温泉なら、ふやけることは起こらないのでしょうか?

これから寒くなるにつれてのお風呂と上手な付き合い方を県内唯一人の温泉利用指導者である私、吉本がお伝えさせて頂きます。

1.ふやけるのは、浸透圧が原因です

例えば、濃度の高い食塩水と薄い食塩水を半透膜で遮った場合、二つの濃度の違う食塩水は同じ濃度を保とうと、低い方から高い方へと水の流れが起こり、高い方の塩分は水により薄まり両方の濃度は等しくなります。

A(高い塩分) B(薄い塩分) の場合 A ⇦水分 ⇦B その後 A=塩分濃度=B

2.お風呂のお湯と肌内の水分の関係

水道水と肌の水分の塩分濃度の関係は、 水道水<肌の水分 となります。

ご存知のように、等張食塩水や生理食塩水といって、体液と同じ濃度の食塩水(塩化ナトリウム水溶液)があります。

例えば、この等張食塩水と普通の水道水を半透膜で仕切った場合、先ほどのA(高濃度)にB(低濃度)に水分の移動が起きます。

つまりAの高濃度は体液であり、Bの低濃度は水道水と考えればわかりやすいです。

なので、お風呂に長く入ると浸透圧現象により、低濃度(低張性)水道水の水分が高濃度(高張性)の肌の角質へ取り込まれ、肌がふやけるという現象が起きます。

3.ふやけない為には、どうすればいいのでしょうか?

単純です 「長湯をしないこと」です

と、これが正解なのですが、寒くなればなるだけついつい長湯となってしまいます。

ですので、先ほどの浸透圧の理屈から、お風呂の塩分濃度を体液と同じ濃さにすればいい訳です。

ではどうするのか?

家庭の浴槽ならば、大さじ一杯の塩(あら塩)を入れればいいのです。
専用のバスソルトもありますし、そちらもお勧めです。

〖お風呂にあら塩(天然塩)大さじ一杯いれる〗
・ふやけ防止
・風呂上がりの肌に薄い皮膜をつくり、保温効果を高める。
・清めの効果

【注意】
・皮膚に傷がある場合は控える
・風呂が循環式の場合は、いためる恐れがある。

※ なお温泉の場合は、温泉の成分が体液と等張の場合が多くふやけることは少ないですが、長湯は控えましょう


温泉の温度による自律神経への作用について

日が落ちると肌寒さを幾分か感じ、そして山々が少しずつ色付くと、いよいよ温泉シーズンの到来となります。

温泉がカラダに良いことは、皆さんご理解のところですが、より健康増進に役立てる為に、例えば食後の入浴温度は熱い方がいいのか?それともぬる目がいいのか? 山登りの後の疲労回復には?などお伝えさせて頂きます。

1.不感温度をご存知でしょうか?

例えば、家庭のお風呂などで湯船にお湯を注ぐ時に温度設定ができます。
この時、設定温度を40℃にしても湯船の中は、38℃ぐらいと設定温度=浴槽内の温度とはなりません。

この38℃という温度が実は、不感温度と呼ばれ熱くもなく、冷たくもない温度と言われてます。

通常は、36℃~38℃で、欧米人は-2℃なので34℃~36℃、また高齢者は+1℃~2℃となり、38℃~40℃となります。
ですので、一般的に欧米人はシャワー文化ですので熱い温泉は苦手であり、逆にお年寄りは熱いお湯でないと入った気がしないと感じ方に差がでてきます。

人種によって、また年齢によっても若干の違いはあるものの、この熱すぎず冷たすぎずが自律神経の副交感神経を優位にさせ、リラックス状態をつくるのです。

2.自律神経とはそもそも何ですか?

皮膚や血圧、内臓などのカラダの機能を支配する神経です。

この自律神経には、日中の活動時に優位となる交感神経と食後や本を読んだりリラックスしている時に優位となる副交感神経とがあります。

3.交感神経優位となる「熱い湯」にはいるとどうなるのでしょうか?

浴槽内の温度で42℃が境目です。

つまり42℃以上のお湯は交感神経を優位にします。
熱いお湯といえば銭湯や温泉ならば信州の野沢温泉の大湯などがそれにあたります。

交感神経は日中の活動時に優位となる神経でカラダを興奮状態にもって行きますす。
就寝前の熱い湯はお勧めできませんし、血圧も上げてしまうので42℃以上の高温浴はカラダへの負担が大きいので、特に長湯は控えましょう。

4.副交感神経が優位となる「ぬる目の湯」がお勧めです

浴槽内の温度が38℃~40℃のいわゆる「ぬる目の湯」は、副交感神経を優位にしカラダをリラックス状態にもっていきます。

さらに胃腸の活動に関しては促進されるので、食後に入るのであればぬる目の湯がお勧めです。

また疲労回復にも効果がありますので、運動後などにも疲労物質を取り去る効果もあることから、登山の後などクールダウンも兼ねてもよいでしょう。

5.高齢者の方はご注意ください

38℃~40℃がカラダに良いとわかっていても、冒頭に書きましたように、高齢者は不感温度が+1℃~2℃なので、どうしても熱い湯を好んでしまいます。

42℃以上の高温浴は、心臓にも負担をかけ、発汗作用を促進することから脱水症状にもなりやすいです。

くれぐれも長湯は控え、入浴前の水分補給はお忘れなく。

38℃~40℃の温度帯でも、ゆっくり入ればカラダの芯まで温まります。


自噴泉(じふんせん)と間欠泉(かんけつせん)の違い

10月になって、もう少し秋らしさが感じられてもいいのでしょうが、またまだ冷房が必要な状況はどうなんでしょうか??

さて
食欲の秋、読書の秋、そして行楽の秋
この時期に欠かせないのが温泉ですが、本日も又温泉の話です。

みなさんは、掛け流し温泉と聞かれたことはあるでしょうが、自噴泉(じふんせん)という言葉は如何でしょうか?

今日はこの自噴泉についてお伝えさせて頂きます。

1.海外では、この自噴泉のみを温泉と呼んでいます。

日本の温泉地の数3,100箇所、源泉数27,000本を誇る世界一の温泉国です。


そのなかでも、自然の力で地表へ湧出する温泉を自噴泉といい、その逆に掘削して動力やポンプで組み上げる温泉を動力泉といってます。

ここ数年、自噴泉は減少傾向にあるものの、動力泉は増えており、温泉が増えるのはイイことですが、温泉水はあるいみ地下水でもあります。

むやみやたらに掘削し組み上げると地下の水系にも影響をあたて、場合によっては地盤沈下も考えられます。

やはり、自然の恵が一番。

そして海外では、岩の割れ目や地表に蒸気や温水が噴き上げているような、いわゆる自噴泉のみを温泉と定義してます。

2.間欠泉との違い

絶えず噴き上げている、地表に温泉が湧き出ているのが自噴泉です。

それに対し、一定周期で水蒸気や熱湯を噴出するものを間欠泉といってます。
しかしながら、間欠泉というと日本で代表的なのは大分県別府の竜巻地獄や海外ではアメリカのイエローストーン国立公園が頭に浮かびます。

つまり、地上高く噴き上げる温泉を指していることの方が多いようです。

3.そうづ峡温泉は自噴泉です

当館の温泉の泉源は約1キロ近く離れた場所にあり、さらにそこから地下1,000㍍の場所にあります。

その総距離、合わすと2,000㍍です。
そして誇るべきは、その距離を一切のポンプなどの動力を使用せずに、地下から吹き上がる勢いで温泉タンクに蓄えられます。

特に温泉タンクは建物より高い位置にありますが、なんの問題もなく、吹き上がる勢いだけで注がれます。

毎分120リットルの湧出量ですが、特筆するのはその数値化できない勢いなのです。

これだけの力をもった温泉なので、特に元湯・憩の家は「自噴泉でかつ源泉掛け流し」です。

温泉ファンや温泉名人をうならせるに値する活力を持った、まさに自然治癒力を呼び起こすに相応しい温泉なのです。


温泉法とは、そもそもどんな法律ですか?

暦変わっての10月。
例年の10月1日は衣替えのイメージでしたが、本日から消費税増税ということでいつもとは違う10月のスタートとなりました。

さて
この消費税も国の法律で定められたわけで、所轄官庁は国税庁。
様々な法律があるなかで、我々が関わる温泉を定める温泉法は環境省。

本日は、むずかしい温泉法の話ではなく「へぇ~そうなんだ」と思う意外な温泉法の一面をお伝えさせて頂きます。

1.温泉法の大義は温泉の保護を目的とした法律です。

条文には「 温泉を保護し、温泉の採取等に伴い発生する可燃性天然ガスによる災害を防止し、及び温泉の利用の適正を図り、もって公共の福祉の増進に寄与することを目的としています」と書かれてます。

つまり「温泉を安全にかつ限りある資源を大切に利用し、人々の福祉の向上につなげましょう」と解釈できます。

2.温泉法はある意味ゆるい法律が故に、身近に温泉が楽しめる訳です

温泉と定められるのは、温泉法で言う規定量以上の化学成分を含んでいるか?もしくは温度が25℃以上あれば温泉と呼べます。

つまり、規定量以上の化学物質を含んでいるか?25℃以上あれば温泉なのです。

極端に言えば、家の近くを掘って25℃以上の温かい水が沸けば、それは立派な温泉なのです。(但し、温泉とうたって利用するには届出の必要はあります)

このゆるさ故、日本には3,100箇所近くもの温泉地があり身近に親しめて健康増進に役立てられるのは嬉しいことです。

3.忘れられない平成19年6月の松濤温泉シエスパの爆発事故

もう10年以上も前になりますが、メタンガスを含む天然ガスが充満し、死者3名、重傷者2名の大事故につながった東京・渋谷での温泉施設の爆発事故です。

当初、ボイラーの事故と思われてましたが、爆発の規模からして天然ガスに引火したのが原因とわかったというものでした。

たかが温泉、されど自然の力の恐ろしさを知るに至った事故は、私の記憶の中で消えることはありません。
もちろん、この大事故があった直後に温泉法は改定され「 発生する可燃性天然ガスによる災害を防止し 」の条文が加わりました。

しかしながら安全に最大限の配慮をしながら、福祉の向上という部分は、どのような事があっても変わることの無い、変わることがあってはいけない不変なことです。

我々も、温泉法の意味するところを感じながら訪れる方の健康増進と福祉の向上に寄与したいと改めて思った次第です。


海外の温泉事情とこれからの雙津(そうづ)峡温泉の目指すもの

世界的に見ても、温泉地の数が圧倒的に多い日本。


その数は、温泉地が約3,100箇所、源泉の数は約27,000本と世界第二位のイタリアの10倍の温泉地を誇るのが、わが国日本です。


(但し、海外では日本のように掘削して、温泉をポンプアップして引き上げている場合は温泉とみなさない場合も多いので、その数を一概に比べる訳には行きませんが、それにしても温泉の数が多いことは確かです。)

本日は、サラッと海外の温泉についてお伝えさせて頂き、我が雙津(そうづ)峡温泉が、インバウンドの対応を含めながら、これから目指すものをお伝え致します。

1.海外、特にドイツ、イタリア、フランスの温泉事情

日本のように裸で入る文化はなく、スパを中心とした水着での入浴が主体です。

さらに歴史上14世紀~16世紀にかけ、公衆浴場で梅毒が流行った経緯から、入浴よりも飲泉(温泉水を飲む)の方が、日本よりも盛んです。

また、タラソテテラピーに代表される海にミネラル成分を使った海洋療法も盛んです。
加えて、ファンゴと呼ばれてますが、泥を塗ったり、パックをしたりと美容に取り入れているのも特徴です。

2.雙津峡温泉のこれからの取組み

海外の方も5年、10年前に比べれば増えました。
日本とは文化の違いもありますが、その一つが入れ墨、いわゆるタトゥーがあげられます。

これについては、錦パレスも日帰り温泉の元湯・憩の家もお断りはしてません。

日本の温泉文化を知ってもらえれば、それで充分なのです。

また、シャワーで済ます海外の方には、湯船(バスタブ)につかる習慣は少ないのですが、半身浴や全身浴など負担なく入浴してもらい、健康増進に役立て頂きたいものです。

さて
海外の方のタトゥーや裸で入る文化の違いがまずありますが、日本でも皮膚病や乳がんで乳房を切除した人など、どうしても人目を気にして裸で入ったりすることに抵抗がある場合があります。

当館の泉質はラジウム温泉(弱放射能泉)です。
温泉の成分は、肌からも吸収されますが、ラジウムの最大の特徴は「吸飲」です。

例えば、浴槽のフチに座り、入浴せずとも温泉の蒸気を吸っているだけでもその効果はあります。

ということは、温泉の湯気を吸うだけなら特に服を脱ぐ必要や、入浴しなくてもその効果は体感できるということです。

もともと入浴のみの温泉だったのを2012年に飲泉所をつくり、温泉水を飲む提案をしてきました。
そしてこれからは、温泉の湯気(蒸気)を吸うという新しい健康増進を海外の方をはじめ、国内の温泉の良さをわかっていながらも人目が気になり裸で入ることに抵抗がある方に温泉の良さを体感して頂く機会を増やしたいものです。


日本の温泉の歴史をひも解いてみる(その2:昭和~現在)

「その国の歴史を知ることで見えてくるものもある」ということで、かなり大きなお題ですが、本日は昭和に入ってからの温泉がどのように変化してきたのか?をサクッとお伝えさせて頂きます。

1.西洋医学が入ってきた後の温泉の変遷

明治になりベルツ博士が、群馬県の草津温泉を紹介し西洋医学だけでなく、古くからの温泉治療も、もっと取り入れるべきだということで国が動きはじめます。

旧帝国大学には温泉医学研究所や付属の温泉病院が併設され、温泉を医療に役立てようとした動きがでてきました。

2.昭和からの後退期

主要な国立大学には、温泉を医学的見地から研究していこうとする温泉医学研究所や温泉病院があり学府としての最高機関で温泉の研究がされてました。

しかしながら1990年を境に研究費の削減や大学の独立行政法人化が進むと温泉への研究は徐々に下火となります。

平成になり、研究機関として残っていた2つの大学(岡山大学と鹿児島大学)も市の病院への転換や縮小となり、唯一最後まで残っていた鹿児島大学霧島リハビリテーションセンター も閉院となり、単独で温泉を研究している機関はなくなりました。

3.温泉治療のこれからは?

学術の最高府での温泉研究は下火となりましたが、温泉がカラダに良いことは、誰もが認めるところです。

例えば、運動がカラダにいい、認知症予防には適しているとわかっていながらも、薬や医者に頼ってしまう現状があります。

もちろん、医療や薬はお金が発生しますから、ある意味ビジネスとしての側面もあります。また結果においても温泉や運動よりは薬や医療の方が早く表れます。

しかしながら、温泉は薬のように副作用はありませんし、睡眠と同様もっとも簡単な健康増進方法であり疾病予防や療養・治療にもつながります。

歴史は繰り返すと言われますが、また温泉療法が見直される時期が巡ってくるかもしれません。

ただこれだけはハッキリといえるのは、温泉が見直されるにはカラダの調子を整えるだけではなく、心の見えない分を整えられてこそ、その役割が見直されるはずです。


日本の温泉の歴史をひも解いてみる  (その1)

古きを訪ねて新しきを知る

新湯治(現代版湯治スタイル)といいながらも、やはり温泉の歴史は押さえておきたいものです。

本日は、そもそも温泉の歴史とはいつ頃より始まったのか?についてのお話です。

1.日本最古の温泉は、道後温泉となってます。(古事記より)

日本三古湯と呼ばれる、有馬温泉(兵庫県)、道後温泉(愛媛県)、南紀白浜温泉(和歌山県)の3つが日本書記や古事記に記載されてます。

ちなみにそれぞれの開湯は
712年 道後温泉(古事記に記載)
720年 有馬温泉(日本書記)
720年 白浜温泉( 〃  ) となってます。

その他、同じ中国地方では出雲の国風土記に記載のある玉造温泉(島根県)も古い歴史を持つようです。

2.奈良時代から室町時代まで

温泉の歴史の中で、その広がるきっかけとなったのが、奈良時代の仏教伝来です。

当時、お寺の僧侶が仏像をお湯で洗っており、そのお湯で住民に入浴を勧め、布教をした「施浴(せよく)」というのが、温浴が広まり始めです。

さらに、平安時代においては、僧侶の間で湯治が盛んになりました。

そして、室町時代においては、温泉地が遊興の場となり、湯治という側面だけでなく社交場的な役割もはたすようになってきました。

3.江戸時代から明治時代

江戸時代になると庶民の間に浸透していっただけでなく、温泉がカラダにいいということで、民間伝来の温泉効果を調べる為に、兵庫県城崎温泉に温泉の実験所ができ、より健康増進や疾病予防、また今で言う療養や保養に温泉が医学的に活用され始めた時です。

そして明治時代にはいり、文明開化の幕開けとともにベルツ博士が来日し、国も日本鉱泉誌を明治19年に編さんしました。

どんどん温泉が保養、医療、療養と幅広く使われ始めましたが、温泉での湯治文化に影を落とす事が海外から入ってくるわけです。

4.西洋医学の到来による湯治の衰退

ご存知のように、診断で病名をつけ薬を処方し回復を試みる西洋医学が入ってきてから、日本古来の温泉を使った療養(いわゆる湯治)は、衰退していきます。

一週間から一ヶ月の湯治期間に対し、飲めば即、その効果が表れる西洋医学との違いは明らかでした。

近代、湯治は衰退の道に、かたや西洋医学は、どんどん広まるキッカケとなった時代が明治時代です。

※ ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
書いていても思ったより長くなってしまいましたので、ここで区切らせて頂きます。

続きは明日、9月29日(日)のブログでお伝えさせて頂きます。