世間はコロナウイルス関連のニュースで、表題の4月1日より施行された改正健康増進法「飲食店など基本屋内は全面禁煙」などはどこ吹く風・・・。
周知も充分でなく、知っている人の割合は3割以下。
我々タバコを吸わない者にとっては、ありがたいことかもしれませんが、どうもこのような、臭いものにはふたをする的なやり方、どこまで通じるのか?その課題も含めて今回はお伝えします。

1.改めてタバコの害について
タバコは百害あって一利なし。
まさにその通りだと思います。
特にこの時期、免疫力の低下を招きますし、タバコに含まれるニコチンが興奮物質であり、特に入眠前など睡眠の妨げとなります。
データによれば、喫煙者の不眠症の発症率が吸わない人に対して4~5倍。
また、今回の改正健康増進法には、受動喫煙の被害にも起因しており、自分が吸ってなくてもタバコの煙、いわゆる副流煙を吸うことによる健康被害が報告されていることから今回の法改正、そして施行へとなったわけです。
2.吸わない人間は歓迎ですが、吸う人は如何に?
タバコは嗜好品です。
私自身、タバコは吸いません。
(大学時代の運動部の先輩が「吉本、酒は飲んでもタバコは吸うなよ」と言われ、その話をしてくれた4年生の先輩はタバコを常に吸っており、なによりも競技成績が悪かったのです。タバコを吸えばどうなるのか?を間接的ながら説得力ある形で私に伝えてくれました。)
なので、何故タバコを吸うのか?については、憶測になりますがストレス解消や手持ち無沙汰などがあると思います。
では、そのストレス解消のツールが、飲食店などで制限される。
つまりお酒を飲むと楽しい、その一方で大好きなタバコが吸えないとなるとストレス解消どころか?逆にストレス過多になったりも考えられます。
受動喫煙については今までも言われてきましたが、マナーではなかなかやめる人が減らず、結局のところ最悪罰金を科す規制へと至ったわけですが、このような法で縛れば、その一方で発散できないストレスがどこかで暗躍しないように祈りたいものです。
3.求められるのは吸わないストレスをどう解消するか?
確かに屋外や店内でも完全分煙の処置が施されていれば大丈夫のようですが、吸う人にとっては世知辛い話だと思います。
タバコは嗜好品と先ほど述べましたが、吸わない私にとっての嗜好品とは「コーヒー」です。
一日5杯は飲んでいる私がもし法律でコーヒーを飲めないとなったら・・・多分ストレス過多になってしまいます。

ですので大事なことは我慢しない
⇒ その代わりにタバコに変わるストレス解消法や居酒屋などで今まで当たり前に吸っていたのが吸えないならば、料理の味やお酒をしっかり味わってみるなど考え方や選択の仕方で多少は緩和できるはずです。
今回のコロナウイルス感染拡大で飲食店や夜の盛り場が名指しで「外出を自粛すべき対象の箇所」言われてます。

大事なのは、その代案であって被害を受けている飲食店やまたタバコを吸う人に対し、その補償となるようなものも併せて発表して欲しかったと思いますが、今はまさに緊急非常事態でそれどころではないのかもしれません。
本来の健康とは「楽しさ」と「継続」の先にあるものです。
その健康を増進する法律なら、法で縛るだけでなくあわせての代案、もしくは提案(ライフスタイルの在り方など)もあってしかるべきでしょう。