コロナウイルスの終息気配が見えない中、先週より周南倫理法人会の経営者モーニングセミナーは再開されました。
しかしながら、感染予防を講じての開催なので、いつもと若干違う感じは否めません。
そんな少し違和感が少し残る中、本日の講和者はホント明るい、正しくは心が清らかで明るいと言った方がピッタリの方、長年光・下松倫理法人会で女性委員長を務められている國本富士子さんにご講話頂きました。
1.母親に大事に育てられた幼少期
國元さんは、幼き頃に2人の兄姉を亡くされ、母親は同じような事が本人にあってはいけないと何かあれば即病院につれていくような感じで大事に大事に育てられたそうです。
そして幼き頃のご本人は小柄でというか、むしろ背が低いことに劣等感を持っておられ、小学校6年になっても小学校1年の子供と背丈は同じであったり身長にまつわるコンプレックスは後々まで続いたそうです。
2.ある一件をキッカケに正直に生きることの大切さを母より教わる
背が小さかった國元さんは、中学生になっても小学生と間違われたそうです。
そんなある日、親戚の家からバスで帰る時、中学生ながらバスの車掌さんに「私、小学生」と言って乗車したそうです。
そしてバスに乗っている間、ず~と後悔の念にさいなまれ、そして家に帰るなり母親にその事を告げると烈火の如くしかられ、家の倉庫に閉じ込められたそうです。
やさしく大事に育ててくれた母親も、人として道を外すようなことには容赦がなかったわけです。
それも今に思えば厳しい愛情の裏返しのように捉えられます。
3.母の意志を離れ、自分の道を選択する
熊本出身の國元さんは、幼き頃から地元の国立大学の前へ母親とよく行き、「富士子ちゃんは大きくなったらこの大学に入るんだからね」と言われたそうです。
しかし、本人は母親の意志とは違った道を歩まれます。
その時、母親は涙しながら残念がりますが、父親の対応は違ったそうです。
「富士子も自分で道を選べるようになったのだから、それは良いことじゃないか」
ここで親離れ、子離れができたようです。
4.どうせやるなら喜んで
國元さんの明るさはどこからくるのでしょうか?
作り笑いでもなく、なんとなく違う感じがしていましたが、その理由がわかりました。
それは父親が言われた「美人は3日であきる、しかしお前は違う」と言う言葉です。
捉え方を変えれば「お前は美人ではない」とも取れますが、お父さんの言いたかったのは「飽きられない大切なものをお前は持っているぞ、それをもっと磨け」ということだと思います。
美人にはない大切なモノ・・・・それは「愛嬌」です。
國元さん曰く「不愛想だと相手に変な気づかいをさせてしまう、つまり笑顔が一番」ということです。
美人は持って生まれた先天的なものが大きいかもしれませんが、愛嬌は意識すれば誰でもいくらでもできることなのです。
ここまで読まれた方は、何が経営と関係あるのだろう?
モーニングセミナーって自分の半生を語っているだけではないのか?と思われると思います。
確かにそれは分かりますが、これだけインターネットやAIなどのテクノロジーが発達していく中で、大切なモノとは何でしょうか?
そして又、このような厳しい時だからこそ大切にしなければいけないものとは何でしょうか?
それが、倫理で言う「喜働(きどう)」つまり喜んで働くことだと思います。
さらに國元さんは、併せて愛嬌・愛想まで加わっているのです。
「売上とは、数字とは数値化されないものの影響でつくられている」
改めて國元さんの笑顔から思い起こすことができました。