脳トレというと、介護予防や認知症予防などでよく使われますが、ちょうど一週間前にスポーツ速読を体験し、改めてその凄さと可能性を知りました。
今までは、運動指導のシーンで、筋力だけが年齢に抗(あらが)うことができる唯一のものとお伝えしてましたが、実は脳の働きも年齢に関係なくトレーニングでいくらでも向上させることができます。
つまり筋力と脳力のこの2つが年齢に関係なく、パフォーマンスを上げられるものであることがわかりました。
今日は、短い時間で効果を上げる為、そして運動後の疲労回復やケガ防止の為にも脳トレがよいことをお伝えいたします。

前置き長くなりましたが、
【目次】
- なぜウォーミングアップに脳トレか?
- 脳のポテンシャルはどのくらい?
- 脳は疲れる? それとも疲れない??
1.何故ウォーミングアップに脳トレか?
運動をする前に準備運動(ウォーミングアップ)をしますが、ここで一つ提案します。
ウォーミングアップに脳トレを少し加えましょう!!
準備運動の目的は、ケガの防止やカラダを温めるなど、車でいえば、いきなりエンジンをかけアクセルを踏めば負担がかかるように、ある程度アイドリングをしてから出発するほうが負担は少ない訳です。
人のカラダも同様です。
この慣らし運転≒アイドリングが準備運動です。
基本、準備運動はカラダを慣らす為ですが、同時に頭も慣らしたいものです。
例えていうなら
先ほどの車ならアクセルを踏む前にルームミラーを整えたり、カーナビで目的地を確認したり、出発前に斜め後方を目視したりとこの辺りが脳トレと思って頂ければいいと思います。
つまり、いきなり出発したは良いが、車に負担がかかり、それどころか急発進するといきなり出てきた自転車と接触しそうになったり、また目的地がわからず、結局のところグルグルと同じところを繰り返し通ってしまったり・・・と行き当たりばったりで備えあれば憂いなしの逆パターンとなります。
カラダを整えるように、頭も中もトレーニングモードにして、いざ運動!これが脳トレを加えて欲しい一番の理由です。

2.脳のポテンシャルとは
ほぼ、無限大です。
そしてみなさんの想像をはるかに上回るハズです。
一度は聞かれたことはあるかもしれませんが、人間の脳は10%、ないし14%とか、そのほとんどを使ってないと言われてます。
いかに脳の中で、使ってなく寝ている部分が多いということでしょうか。
さらに、最近聞くところによれば、10%を切って5%と言う方もいらっしゃいます。
何パーセントかはさておき、共通して言えるのは、そのほとんどを使ってないということです。
ですので、その人の想い一つで可能性や潜在能力を引き出せるということです。

3.10%も使ってない脳がなぜ疲れるんでしょうか?
脳は疲れません。
疲れる、というよりは疲れるから休みましょう、いったん止めましょうというのは、人の気持ちであり、それがいわゆる感情です。
脳は、できないことを解決しようとします。
パソコンのCPUと違って、処理能力を越えると機械は熱くなり、フリーズしたりしますが、人の頭は違います。
PCと違って、人の頭はフリーズしません。
勝手に感情がストップをかけるだけです。
ですので、疲れないので、感情がストップをかける前に、ここは一つ脳をダマしてみては如何でしょうか?
・脳は疲れない
・脳は使えば使うほど、処理能力があがる
スポーツ選手のイメージトレーニングもこの延長線上にあるわけで、勝つイメージがカラダのパフォーマンスを向上させるわけです。
ですから、運動前にまず頭を動かせば、より滑らかな動きができやすく、ケガをしにくく、万が一ケガをした場合でも回復が早いのです。
ぜひ、簡単な脳トレをウォーミングアップで取り入れられることをお勧め致します。
