萩グランドホテル天空の倒産に思う

負債総額18億円。
山口県内で初めてのコロナ感染症の余波を受け、ついに同業種である萩の大型ホテルが倒産しました。

明日は我が身と思われる飲食・宿泊関係の同業者は多く、又我々も他人ごとではない状況が続いてます。

今回の件を自分事として捉えてた場合、大切なのはこれからの在り方です。

宿泊業も今まさに大きな転換点を迎えていると言えます。

1.インバウンドに依存しすぎる傾向

山口県内では初めてのコロナウイルス関連の倒産ですが、全国的に見ると愛知県蒲郡市の「冨士見荘」が記憶に新しいところです。

萩グランドホテルもそうですが、どうしても部屋数の多い宿は空き室をつくらないよう団体やインバウンドを受け入れがちです。

2003年に小泉内閣が打ち出したビジットJAPAN(訪日外国人を2010年までに1,000万人越えをする)の戦略は功を奏してきました。

しかし、この度の未曽有の事態で外国人旅行者がいつ戻ってくるのか?国内旅行の需要はいつ回復傾向のきざしをみせるのか?全く予想がつかない状況です。

改めて一本のロープにぶら下がり続けるリスク(インバウンドに頼りすぎる)を肝に銘じ、観光や保養、仕事や研修や合宿など様々な用途で宿泊施設を利用してもらう方向を考えて行かなければならない、今までの常識にとらわれない考え方が必要なのです。

2.宿泊は不要・不急のサービスなのか?

確かに、住まいがあり、食べる場所は家の近くにあり、各家庭には温泉とまでは行かなくてもお風呂がありと日常生活の中では寝ること、食べること、入浴することに困ることはありません。

人が旅行する、外食するのは当たり前ですが「非日常」を求めて、ハレの日を祝ったりで外で食事を親しい家族や恋人とするのです。

それゆえ、非日常である宿泊や外食産業は、ほぼ不要不急と紐づけられがちです。

ここでも考えなければいけないのが、どうすれば必要な施設となるか?でしょう。

ホテルはもともとラテン語のホスペス(=もてなすという意味)であり、医療に特化していったのがホスピタル、つまり病院です。

そして宿泊に特化していったのがホテルなのです。

今回の件を機に大事なのは、ただ人を一晩泊めるだけでなくプラスアルファの付加価値、それも必要なことであり日常の延長線上にある何かをお客様に提供していくか?にあると思います。

団体旅行が減り、しっぽり系の宿も今では当たり前、体験型の旅行スタイルも全国各地で行われ、インバウンドも今まで通り来日があるかどうか?も不安要素は多く含んでます。

人が本当に求めている、いや忘れているような何かを提供できる温泉宿となるよう、今回の萩グランドホテル天空さんの件でまた深く考えさせられるようになりました。

コメントは受け付けていません。