温泉の温度による自律神経への作用について

日が落ちると肌寒さを幾分か感じ、そして山々が少しずつ色付くと、いよいよ温泉シーズンの到来となります。

温泉がカラダに良いことは、皆さんご理解のところですが、より健康増進に役立てる為に、例えば食後の入浴温度は熱い方がいいのか?それともぬる目がいいのか? 山登りの後の疲労回復には?などお伝えさせて頂きます。

1.不感温度をご存知でしょうか?

例えば、家庭のお風呂などで湯船にお湯を注ぐ時に温度設定ができます。
この時、設定温度を40℃にしても湯船の中は、38℃ぐらいと設定温度=浴槽内の温度とはなりません。

この38℃という温度が実は、不感温度と呼ばれ熱くもなく、冷たくもない温度と言われてます。

通常は、36℃~38℃で、欧米人は-2℃なので34℃~36℃、また高齢者は+1℃~2℃となり、38℃~40℃となります。
ですので、一般的に欧米人はシャワー文化ですので熱い温泉は苦手であり、逆にお年寄りは熱いお湯でないと入った気がしないと感じ方に差がでてきます。

人種によって、また年齢によっても若干の違いはあるものの、この熱すぎず冷たすぎずが自律神経の副交感神経を優位にさせ、リラックス状態をつくるのです。

2.自律神経とはそもそも何ですか?

皮膚や血圧、内臓などのカラダの機能を支配する神経です。

この自律神経には、日中の活動時に優位となる交感神経と食後や本を読んだりリラックスしている時に優位となる副交感神経とがあります。

3.交感神経優位となる「熱い湯」にはいるとどうなるのでしょうか?

浴槽内の温度で42℃が境目です。

つまり42℃以上のお湯は交感神経を優位にします。
熱いお湯といえば銭湯や温泉ならば信州の野沢温泉の大湯などがそれにあたります。

交感神経は日中の活動時に優位となる神経でカラダを興奮状態にもって行きますす。
就寝前の熱い湯はお勧めできませんし、血圧も上げてしまうので42℃以上の高温浴はカラダへの負担が大きいので、特に長湯は控えましょう。

4.副交感神経が優位となる「ぬる目の湯」がお勧めです

浴槽内の温度が38℃~40℃のいわゆる「ぬる目の湯」は、副交感神経を優位にしカラダをリラックス状態にもっていきます。

さらに胃腸の活動に関しては促進されるので、食後に入るのであればぬる目の湯がお勧めです。

また疲労回復にも効果がありますので、運動後などにも疲労物質を取り去る効果もあることから、登山の後などクールダウンも兼ねてもよいでしょう。

5.高齢者の方はご注意ください

38℃~40℃がカラダに良いとわかっていても、冒頭に書きましたように、高齢者は不感温度が+1℃~2℃なので、どうしても熱い湯を好んでしまいます。

42℃以上の高温浴は、心臓にも負担をかけ、発汗作用を促進することから脱水症状にもなりやすいです。

くれぐれも長湯は控え、入浴前の水分補給はお忘れなく。

38℃~40℃の温度帯でも、ゆっくり入ればカラダの芯まで温まります。

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