夏真っ盛り
温泉シーズンではありませんが、温泉を健康増進に役立てたい方に時代にあった湯治方法を今回はお伝えさせて頂きます

1.昔ながらの湯治とは
湯治の湯は薬、そして治は治療とされ特に江戸時代は病気を治すために盛んに行われました。
しかしならが、時代は変わり明治時代になると西洋医学が入ってきて直接薬で病巣を治療するという手法がとられ、だんだんと湯治は西洋医学にとってかわられるようになりました。

2.湯治の代表格である草津温泉の時間湯を考える
群馬県にある温泉の東の横綱である草津温泉。
強い酸性泉で、皮膚への殺菌効果が高いことからアトピーや皮膚病に効果があると言われている泉質です。
その草津温泉で先ごろ、時間湯の湯長の廃止がニュースで流れました。
この時間湯は代表的な湯治であって、いわゆるヒートショックプロテイン(皮膚に熱でストレスをかけると、その熱から細胞を守る為にたんぱく質が増殖し、傷ついた細胞が修復されるというもの)が酸性湯と相まって、皮膚病やアトピーに効果があると言われてます。
この昔ながらの時間湯も代表的な湯治である一方、高温浴(42℃以上)の為、身体にも負担をかける危険な入浴とも言えます。

3.時代にあった正しい入浴方法で湯治をしましょう
私たちが子供の頃「運動中は水を飲むな!」とか「うさぎ跳びグランド一周」などど、当時は当たり前だったことが今では常識外れでスポーツのシーンではありえないことと誰もが知っています。
つまり、昔からつたわる温浴療法である湯治もよいものを残しながらも、時代にあった入浴方法が求められます。
温泉がカラダに良いのは誰もが認めるところです。
その良さをより引き出す為にも、大事なポイントを一つだけお伝えさせて頂きます。
それは、ズバリ
「入浴前と入浴後の水分補給です」
入浴時に血圧は一気に上昇し、そしてお風呂上りは脱水症状に近くなってます。
脳梗塞や心筋梗塞、いわゆる欠陥が詰まる事故を防ぐためにも温泉入浴時の前後には水分補給をくれぐれもお忘れなく。
健康の為の温泉入浴が不幸な事故に繋がらないよう、運動時や夏場と同様にこまめな水分補給を意識して下さい。
