毎週木曜日は、倫理法人会の経営者モーニングセミナーに参加してます。
いつもは、講和頂いた内容をアウトプットしてますが、本日は自らが登壇しましたので、その内容をお伝えさせて頂きます。
目次
1.なぜ今、健康経営が注目されるのか?
一番の課題は、深刻な人手不足です。
限られた人数で、売上を最大限に高めるには一人一人が持っている力を出し切っていく必要があります。
ところが、生活習慣が乱れからくる昼夜逆転のような生活では家ではイキイキ、会社ではダラダラなどとなってしまい生産性の向上は難しいのです。
ですから、少ない人数、限られたチカラでより高い仕事のパフォーマンスを高めるには、スポーツの世界同様に競技力向上させるには、選手のコンディションが大事となります。
会社においても同じです。従業員の仕事のパフォーマンスと高めるには従業員の健康管理が大事だという訳なのです。
今まで個人任せだった健康管理に会社が旗を振って会社の経営戦略としてとらえ従業員の健康意識の向上と健康づくりに対し積極的にサポートしていくというのが健康経営の主旨なのです。
併せて国も、働き方改革と親和性のいい健康経営に注目し、今までは環境に配慮する企業は当たり前、しかしこれからは従業員の健康に配慮していく企業を評価していこうという流れになっています。
2.いまの健康経営に課題はないのか?
否!! 私からみると大ありです。
それは、健康経営の一つの目指すところが優良企業法人というものがあります。
その認定を受けるには必須4項目、そして基準に適合しているか?どうか?の説明を伴う適合基準15項目を点数評価して決められます。
つまり、目に見えるものや数値化できるものが必要となり、取組み自体がどうしても、トレーニング施設を造ったとか、社内でコミュニケーションを深める為に運動会を行ったりだとか、分煙施設を設置したりといったような写真や数字や文章で表現・説明できるものに、どうしても重きが置かれ従業員の健康というよりも優良法人を認定してもらう為の取り組み、つまり目に見える部分にウェートがかけられてしまいます。
今の健康経営はフィジカルの健康にばかり重きが置かれすぎ、メンタルヘルスにはあまり重きが置かれてないと言えます。

3.目に見える部分(身体)を整えれば、目に見えない部分(気持ちや心)は整えられるのか?
順番が逆です
健康とは「気で気を病む」とか「病は気から」という言葉があるように、カラダを鍛えるから気持ちが整うのではなく、気持ちや心が良好な状態にあればカラダのコンディションが整うということとなります。
いくら目に見える部分を整えても、目に見えない気持ちやコンディションの部分は整はないということで従業員が仕事においてハイパフォーマンスを上げるにはまず心の状態をよくして、次にカラダの状態をよくするということになります。
4.どんな時でも「明るさ」が大切
では、心の状態を整えるにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、明るくさらに明るく、笑えばいいのです。
その雰囲気は必ず伝播します。
倫理では「明朗」「愛和」そして「喜働」の3つを大切にします。
同じように職場でも明るく皆が仲良く、そして喜んで働けば、人間関係で悩んで辞めたり、会社に行っても心ここに在らずというような状況は無くなるハズです。
健康経営とは従業員の健康を経営的な視点で考え戦略的に取り組むことと定義してますが、大切なのは見えない部分の心の在り方だと言えます。
明るく、そして皆が和を持って、喜んで働く職場となれば、目に見えない悩みは即解決できます。
それこそが目指すべき健康な経営といえるでしょう。
