今回の講和は、日本で初めて電子錠の開発をされた日本電子工業株式会社(新社名:JEI)の社長でもあり、大阪市倫理法人会の相談役でもある山之口(やまのくち)さんに講和を頂きました。
小柄で落ち着いたしゃべり口調の様子とは裏腹に、ガン(癌)の宣告や創業者でもある実父との軋轢(あつれき)など、幾度の困難を乗り越え、そして行きついた一つの答えを本日はお伝えさせて頂きます。
目次
1.創業者である実父との軋轢(あつれき)
日本で初めての電子錠を開発された創業社長のお父さんは、経営者以上に研究者だったとのことです。
ご自身の開発されたシステムで世界中の交通事故を無くすという高い志を持たれてました。
しかし、その一方では会社の売上をほとんど研究費に費やしてしまうという現状の中、娘でもある2代目社長の山之口さんは、会社の株を買い占め、実の父親を会社から更迭します。
2.さらなる苦難、ガンの宣告
父親との軋轢は続き、さらにご自身がガンであることが発覚します。
幼い子供を抱えながら、その子達の将来を見る見ることなく自分は人生を終えるのか・・・と思うと気力がだんだんと失せて行くのを感じたそうです。
さらに会社に行けば、父親との骨肉の争いが尾を引きギクシャク。
プライベートでも仕事でもだんだんと重苦しい雰囲気にのみ込まれていかれます。
3.考え方が変われば現実が変わる
山之口さんは、モーニングセミナーである女性税理士から言われた一言により徐々に変化は起き始めます。
それは
「愛と理不尽は対局にあるようだが、実はつながっているんですょ~お父さんはあなたを愛されますょ」
「頼まれごとは試されごとです」
そして自分自身に素直になられ、実父にも深謝りに頭を下げると徐々に変化は起き始めまてまいります。
4.幸せは歩いて勝手に来ない
歌のフレーズではありませんが「お金、チャンス、そして情報」は勝手に歩いて自分のところへやって来ません。
では、どうすれば???
答えは「人」が連れてきてくれます。
なので、自身が関わる人に接し方が変わると、現実に変化が起きるということになります。
5.リーダーが決心と覚悟を決める
さらに変化は訪れます。
・付き合う人が変わっていく ⇒ 仕入れ先も変わっていく
・自分との約束は必ず守る ⇒ 自分に自信が持てる。
・倫理の会長を喜んで受ける ⇒ 役員の人間力が上がる
リーダーが方向性をしっかり示すとそれに向かう社員や役員が同じベクトルとなり結果が表れるということです。
このことをトップの仕事に例えるなら、草刈りばかりせず(従業員や役員と同じことをすること)たまに高い木に登り、遠くを見る(将来の見通しをたてる)ことが大事と言われてました。
6.苦難は福門
山之口さん曰く成功の方程式があるそうです。
それは
考え方 × 熱意 × 能力 です。
どんなに情熱があり、スキルがあっても考え方がマイナスだったらマイナスの結果になってしまうということです。
つまり、笑う門には福来るです。
えぇ~となるかもしれませんが、苦難を喜んで笑顔で粛々とこなしていけば、必ず成功への道が開けるということです。
小さなカラダに大きな希望を抱き、着実に夢の階段を上られていかれる山之口さん、ホント倫理には凄い人が沢山いらっしゃいます。
