毎週火曜日は周南倫理法人会の経営者モーニングセミナーです。
前日の倫理経営基礎講座に続き、2回目のお話を聞けました。
飯塚氏の御年、83歳。
とてもエネルギッシュで、長い人生経験から語られる言葉は、一つ一つ腑に落ちてきました。
目次
1.これからの中小企業はどうあるべきか?
首尾一貫して言われることが「スキルではない、徳である」ということです。
・人間力の高い社員がいなければいけない
・率先垂範 まずはトップがしっかり働いて従業員に背中をみせろ
これからの中小企業は「徳積み経営⇒人を喜ばす経営」でなければなりないということです。
大事なことは3方良しならぬ4方良し(我、従業員、売り手、地域)には納得です。
2.太上(だいじょう)は天を師とし、其次は人を師とし、其次は経を師とす
人は鏡、万象はわが師という章の一番最後に書かれている文です。
何度も読んで言葉にしている「太上(だいじょう=最も優れた人)は、天を師とし、其の次の人は人を師とし、その次は経を師とす」の意味を問われ、そのことについて学ぶことができました。
・天を師とするとは、まずは自然界に学びなさい
・そしてその次は人に学びなさい
・さらにその後には経=本に学びなさい
つまり、まずは自然の摂理が原理原則でありそれに沿った生き方であるのか?どうか?次に人に学んで、最後は書物で学びなさいということなのです。
天はすべての師であるが故、その絶対法則には逆らない訳です。
3.経営とは
経営とは、なんでしょうか?
経とは、不変なものであり会社で言えば理念であり、そして飯塚氏曰く「徳」であると言われます。
では営とは何か? それは才能でありスキルであるといい時代とともに変化するものです。
ここで思い出す言葉があります。
先人たちが言われて名言・格言は大切なモノを教えてくれます。
4.後始末とは?
年に一度の後始末とは、大掃除のこと。
では、その大掃除をする12月を師走と呼びます。
ではここからですが、ここで言う師とは誰か?
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答えはお坊さん、お寺さんです。
昔は祖先を大事にすることから、その年の節目である12月にお坊さんは各家庭を何件も何件も回っていたので、お坊さんが走る程忙しかったので師走と言ったそうです。
つまり飯塚氏曰く「節目は大事にしなさい」と言われてました。
5.人は生かされ、生きとし生けるものに学べ
飯塚氏は「人間は生きているのではなく生かされているのだ」と言い切ります。
人はこの世に生まれたからには、必ず人の役に立つ、立たねばならない役目をもっているのであって、その役目を果たすまでは生を与えられていると言われます。
役目は使命であり、文字通り命を使うことで全うできた時が命を使い切った時でお役御免とも言えます。
また倫理でよく言われる見えない世界と見える世界
見える世界が目の前の現実であれば、見えない世界は人の心の部分です。
例えば桜の花を見た場合でも「きれいだなぁ」と見上げるのではなく、そのきれいな桜の木の下の根っこはどのように広く深く張りめぐっているのか?推し量ることが大事と言われました。
目に見える部分で一喜一憂ではなく、見えない部分、つまり心の部分を推し量ることが大事であると言えます。
もし、ここまで読まれた方で「宗教的でよく倫理なんてやっているよなぁ~」と思われる方もいらっしゃるはずです。
私も最初はかなり抵抗がありました。
しかし、本当に心の学びができるのは、宗教か?倫理法人会しかないと言えます。
まだまだ始めたばかりで、週に一回程度の学びですが、学んでも学んでも尽きることは永遠に無いようです。