毎週木曜日は、周南倫理法人会の経営者モーニングセミナーに参加してます。
本日の講和は、周南市中心市街地活性化協議会・タウンマネージャーの平義彦さんによる「周南着任半年」で見て聞いて感じた事をお話頂きました。
周南に来られる前は、長崎で島興しをされ数々の再生のキッカケをつくってこられた平さん。
我が街周南市を半年間、どのように見てこられたか?そして今後どのように変わっていくのか?その為のポイントとなることについて語って頂きました。

1.周南市は、まだまだ伸びる
駅前図書館がオープンし、年間を通しても数多くのイベントを行い賑わいが出てきている周南市ですが、平さんが言うには「この街、まだまだ伸びる」ということです。
〖周南市の伸びる理由〗
・出張の人が多い。
・インバウンドの面で地場の大手企業が海外に拠点を持っており、
また地元の大学に留学生が多い。
・新幹線の駅と在来線の駅が同じ場所(新○○駅は寂れやすい)
特に地元で流行っている飲食店は、出張で周南に来られた方をうまく取り込んでいるとのことを自らの目で見て感じられたそうです。
これからは、この「出張で来られる方」と「インバウンド」をうまく受け入れていけば、周南はまだまだ伸びる!との結論を最初に述べられました。
2.見えない部分のレバレッジを利かす
このことは、ズバリ「口コミ」を起こすということです。
平さんが言われる「楽しい、おいしい、美しい」が人の心を動かす訳であって、決して美しいだけでは、人の口コミはおこらず、この3つが揃うことで人は誰かに話したくなる、つまり口コミが起こるという訳です。
そして外国人の握手と日本人の握手との違いについても語られ、目を見て相手を察するスタイルの海外の人と目を伏せてしまいがちな我々日本人とでは、一瞬で気持ちを察することができるか?どうか?も大事になるということです。
売り手と買い手の意識は違うとはいうものの、売り手は自分で自社の宣伝をするのではなく、口コミを起こせ!つまり思わず誰かに伝えたくなったり、SNSや動画で配信したくなるようなことが必要だと言うことです。
このことを平さん曰く「モノを言わぬモノに、モノを言わすモノづくり」と言われてましたが、大手広告代理店に有りがちな自己満足のCMではなく、口コミをおこす為には、買い手(旅行者)が何を求めているのか?を一瞬で見抜く目こそ売り手に必要だということです。
3.地域おこしに必要なものとは?
10年以上も前から、観光に必要なのは「よそ者、若者、ばか者」といいます。
平さん自身は、九州長崎の出身で我々からすれば「よそ者」です。
また「若者」は、ジェラテリアくらきちの藤井君やほっこりカフェの平井君など、通称「つなかん」の構成メンバーは若者です。
では、バカ者は?と言った時、バカと天才は紙一重の言葉が浮かびます。
新聞記者として数多くの取材と一瞬で記事を書き上げる平さんは、自分でも言われてましたが天才でしょう。
そして、こと街おこしとなればトコトン仕掛ける平さん、ここは天才というよりは紙一重のバカなのかも知れません。
しかしここで断っておきたいのが、バカといえば一般的には頭が悪いという捉え方ですが、ちょっと考えてみて下さい。
「ネジがバカになった」
「空手バカ一代」
「火事場のバカ力」
バカとは、頭の悪いことではなくコントロールが効かない状態を言ってます。
観光や地域おこし、商品プロダクトになると話が止まらなくなる平さんは、良い意味でのバカかも知れません。
しかし、バカになれるか?なれないか?と言えば、多くの人が人をバカにすることはできても自分自身はバカになれない・・・。
つまりバカになる程、仕事にしろ、自身の取り組んでいる事にしろ周りの目を気にしたり失敗を怖れたりしてバカになれない、没頭できないという現実があります。
自分も今回の講和を聞いて、自身がバカになれる事とは何なのか?を考える大きな気づきを頂きました。
そして
忘れてはいけない、もう一つの大きな気づき
「笑顔」
どんな時も忘れてはいけない大事なことですね。
平さんの終始変わらぬ表情から感じ取りました。
