誰もが知る名門大学で、不祥事というか犯罪行為が行われてます。
一つは慶応大学の元塾長室秘書担当課長の女子トイレ盗撮事件。
そしてもう一つは日大ラグビー部の大麻所持事件のです。
そして大学は違えども、出しているコメントは全く同じ
「事実であれば、誠に遺憾です」と。
はぁ~ ニュースは事実を報道するのではないの???
火の無いところに煙は立たずって言うじゃないですか?
本日は、私吉本が大っ嫌いな言葉である「遺憾(いかん)の意」について述べさせて下さい。

1.遺憾の意の遺憾とは「心残りに思う」や「残念に思う」
あぁ~ 書いていても腹立たしい!
これは、日大のラグビー部や盗撮した課長もそうですが、大学のコメントです。
慶大: 「事実であれば大変遺憾です。今後、本学としても事実関係を確認し、厳正に対処します」とコメント
一方日大「 本学としても事実関係について確認中です。内容が事実であれば誠に遺憾で、今後、事実関係を確認したうえで厳正に対処してまいります」とコメント
「はぁ~」ですょ。
事実なので謝罪が当たり前。
犯罪行為を「残念に思う」や「心残りに思う」とはどういうこと???
100歩譲っても「事実関係を確認中ですが、在学生や関係者に多大なご迷惑をお掛けしていることを心からお詫び申しあげます。」とまずお詫びするべきです。
そしてまた「本校としても、今後このような事が二度とないよう厳正な対応を取ってまいります。」とたとえ本人たちが勝手にやったことでも管理する側は責任を負うべきです。
2.一番多く「遺憾の意」を使っているのが政治家
誠に遺憾であるとか○○国に対し遺憾の意を申すなど、政治の世界で多く使われてます。
我々は遺憾など使うこともなく「申し訳ありません」か「心からお詫び申し上げます」です。
責任を取るか?それとも責任を回避し当事者と距離をおくか?
通常国会も始まりました。
自分が日本国を背負って立つという強く、そしてこの遺憾の意を使わないリーダーの存在が待望されます。
3.トップが責任を取る
我々、中小企業の経営者は、不祥事が発生した大手企業のように社長はじめ幹部3人が会見をするようなことは有りません。
責任はいつでも取る覚悟が要求されます。
遺憾などとは口が裂けても言いたくはありません。
ほんとうに組織を守るなら、部下を仲間と思うなら、決してリーダーは遺憾と言う言葉を使うべきではないのです。
もし時代が150年さかのぼり、明治維新の立役者である吉田松陰先生や高杉晋作が「遺憾の意」などという言葉を使うでしょうか?
「人のふり見て我がふり直せ」
私も他人ごととは思わず、もう一度リーダーとしての肚(はら)を決めるということを大学側のコメントから気づかされた次第です。