向峠(むかたお)神楽保存会の安村会長に聞いた「神楽に関わった半世紀」

本日は、向峠(むかたお)神楽保存会の公演でした。

過疎高齢化が進む中、地元の若者を中心に、未だその伝統芸能の継承が続いている向峠神楽保存会の安村勝利会長にインタビューし、その魅力と歴史など伺いました。

1.神楽団に入ったころの思い出。

安村会長は今年で76歳、しかしながら神楽に対する情熱は、50年以上も前に入った頃の24歳当時と全く変わらないとのことです。

入った当初は団員が少なく大変だったようです。
そして伝統芸能の継承は、先輩たちが舞う姿を幕の後ろで見て覚え、セリフもどんどん自身で書きおこしながら記録し、先輩方から教わった記憶は、ほとんどないそうです。

稽古場になれべられる面の数々

2.人も少なく、お金も少なく

神楽の衣装というは、一着100万円~200万円もする高価なものです。

入ったころは衣装も少なく、みんなで着回しをしていたようで、幕の後の舞台裏はかなり忙しかったのが想像できます。

3.徐々に寄付も集まり始める

そうです。
昔は大家族、地元の伝統芸能を継承する若者にスポットライトが当たらない訳はありません。

練習をするといえば、家族はもちろん親戚までも見学にこられ、次第に寄付は集まり、高価な衣装も買うお金は徐々に貯まっていきます。

4.お金はできても、衣装は注文してから5年後に納品。

石見神楽の系譜を踏む向峠(むかたお)神楽団ですが、衣装は島根の浜田市に注文します。

しかしながら衣装をつくる製造元は地元の浜田市や島根県内の神楽団の注文が多く、一番遠くに位置する向峠神楽は順番的に後回しとなり、発注してから納品に約5年近くもかかったようです。

練習風景を熱心に説明する安村会長

5.台詞もすべて自身で書き直す

神楽にかける想いは、昔の口語体の長い台詞(せりふ)を、すべて5、7、5の俳句形式になおしリズムよく耳に響くよう書き直したとのこと。

そして、昭和57年よりは、地元の小学校で神楽が授業として始まり、その伝統はわかりやすい台詞となり、学校の授業としても継承されていきます。

6.健康長寿の秘訣

安村会長は、今年で76歳。

人生100歳時代と言われる中で、アメリカで100歳以上の人にインタビューすると共通点が見えてきたそうです。

それは、100歳過ぎても今だ働いているか、つい最近まで働いていたということです。

思うに安村会長にとって神楽とは仕事以上の天職。

会長が神楽と関わっている限りは、間違いなく80歳、90歳、そして100歳と生涯現役の神楽人生を送られることと思います。

向峠神楽保存会・安村勝利会長


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