最近の話題は、コロナ・ウイルスばかりです。
しかしながら、今から遡ること12年前の平成20年と言えば表題のメタボリック・シンドロームと65歳以上を前期高齢者と75歳以上を後期高齢者と区別したことがが大きな話題というか、問題となりました。
10年ひと昔と言えども、かつて盛んに論議されたあの言葉はどうなったのでしょうか?

1.メタボリックの意味は代謝です
メタボリックは代謝 シンドロームは症候群ということで代謝に問題がある人、つまり代謝がうまくいかない状態を言います。
糖質代謝がうまくいかずカラダに脂肪として溜めこみ、またその脂肪もうまく代謝できず負のスパイラルとなっていくのです。
生活習慣病の予備軍でもあり、国が医療費抑制や要介護にならないようにと始めた施策でもあったのです。
2.メタボリックからロコモティブへ
10年もの間には、変化もありました。
途中メタボからロコモティブシンドロームへの移行です。
ロコモとは運動器 そしてシンドロームは症候群つまり膝痛や腰痛など運動器に支障があり、運動習慣が減ってまずは筋力が衰えます。
さらに衰えた筋力では、とっさの状況に対処できず、転ぶ。
そして骨折、また入院などでさらに筋力が衰えと負のスパイラルに入り、介護状態になるという図式です。

3.個人を対象にから集団へアプローチ
10年前は、メタボが言われ始めたころには太っている、つまりお腹回りの数値を基準に食事と運動の指導が行われました。
しかし、しばらくし太っていても健康な人が出てきてから、国は個人へのアプローチから、集団(サロンや地域コミュニティ、職場)を中心にターゲットを変えて行きました。
そして、そのころ出てきたのがロコモティブシンドロームでした。
集団へのアプローチは良かったのですが、今度はメタボほどロコモは言葉としてのヒットはでず、せっかくの施策も今一つでした。
4.集団へのアプローチから学ぶこと
今回の世界を震撼させていると言ってもいいぐらいのコロナ・ウイルス問題。
この大きな問題から何を学か?
メタボ、ロコモなど医療費削減の日本国内の施策でなく、未曽有のウイルスに世界レベルでの対応が試されている時なのです。
集団、さらに国家という枠を越え、世界中で英知を出し合い、この問題に対峙する時が今なのかもしれません。
