7月から新型コロナで打撃を受けた観光業を支援する為
県民割を全国に拡大

今回は公共交通機関を使えば一泊の補助額が5千円⇒8千円へ
さらにお買い物クーポンも平日は2千円⇒3千円へ
つまり表題の8千円+3千円で最大1万1千円とのこと

私自身は3月いっぱいで宿泊から離れた訳ですが、かつての自分の業界は気になるモノ
今が良ければすべてよしでなく、本当に業界に考えてもらいたい
そしてこの県民割が終わった後のことについて(辛口で)モノを言わせてもらいます
1.業界の実情
多くの宿泊施設のコロナ禍前の収入の柱は
・宿泊
・宴会(レストランなど飲食)
・冠婚葬祭
この3つが大きな収入源となります

しかしながら、まだまだコロナの不安が解消されないので、宴会需要は厳しく、
またその宴会需要の落ち込みを県民割での宿泊客増で補えるか?どうか?は疑問です
2.県民割が終わった後の旅行需要はどうか?
ここを危惧するわけで、消費税増税前の駆け込み需要的な「とりあえず安いから今だから旅行しよう!」となるわけです

また宿側も便乗値上げのような高額商品の造成も目につきます
本来の一泊二日あたりの金額がいくらだったか?の感覚も薄れ、割引が終わったと同時に旅行需要も終息するのです
3.では?どうすればいいのか
ここまでは評論家的にお伝えしましたが、では宿側はどうすればいいのか?そういったところです
多くの旅館はおもてなしを掲げ、美味しい料理と露天風呂です

さらにホテルは東京のシティホテルを
旅館は京都の老舗を模倣しがち
宿の特長が丸みをおびて、金太郎飴的などのお宿も同じように見えれば結局は値段や立地や距離で選ばざるを得ないのです

だからこそ、これから追い風が吹く前にわずかな期間でも自分たちのお宿の特長の棚卸が必要なのです
選ばれる理由、自分たちの宿の強みです
改善点などは、どうでもイイんです~選ばれる強みがなんであるかが大事
これを知るにはアンケートです
それも○✖△とか、チェックリスト的なアンケートでなく
「A4」1枚アンケート

何故選ばれ、
予約するに際し不安がなかったか?
予約を決めるに至ったその理由とは?
これをヒアリングでも紙に書いてもらってもいいので聞きだすのです
多ければ多い程、自社の強みが浮き彫りになります