自噴泉(じふんせん)と間欠泉(かんけつせん)の違い

10月になって、もう少し秋らしさが感じられてもいいのでしょうが、またまだ冷房が必要な状況はどうなんでしょうか??

さて
食欲の秋、読書の秋、そして行楽の秋
この時期に欠かせないのが温泉ですが、本日も又温泉の話です。

みなさんは、掛け流し温泉と聞かれたことはあるでしょうが、自噴泉(じふんせん)という言葉は如何でしょうか?

今日はこの自噴泉についてお伝えさせて頂きます。

1.海外では、この自噴泉のみを温泉と呼んでいます。

日本の温泉地の数3,100箇所、源泉数27,000本を誇る世界一の温泉国です。


そのなかでも、自然の力で地表へ湧出する温泉を自噴泉といい、その逆に掘削して動力やポンプで組み上げる温泉を動力泉といってます。

ここ数年、自噴泉は減少傾向にあるものの、動力泉は増えており、温泉が増えるのはイイことですが、温泉水はあるいみ地下水でもあります。

むやみやたらに掘削し組み上げると地下の水系にも影響をあたて、場合によっては地盤沈下も考えられます。

やはり、自然の恵が一番。

そして海外では、岩の割れ目や地表に蒸気や温水が噴き上げているような、いわゆる自噴泉のみを温泉と定義してます。

2.間欠泉との違い

絶えず噴き上げている、地表に温泉が湧き出ているのが自噴泉です。

それに対し、一定周期で水蒸気や熱湯を噴出するものを間欠泉といってます。
しかしながら、間欠泉というと日本で代表的なのは大分県別府の竜巻地獄や海外ではアメリカのイエローストーン国立公園が頭に浮かびます。

つまり、地上高く噴き上げる温泉を指していることの方が多いようです。

3.そうづ峡温泉は自噴泉です

当館の温泉の泉源は約1キロ近く離れた場所にあり、さらにそこから地下1,000㍍の場所にあります。

その総距離、合わすと2,000㍍です。
そして誇るべきは、その距離を一切のポンプなどの動力を使用せずに、地下から吹き上がる勢いで温泉タンクに蓄えられます。

特に温泉タンクは建物より高い位置にありますが、なんの問題もなく、吹き上がる勢いだけで注がれます。

毎分120リットルの湧出量ですが、特筆するのはその数値化できない勢いなのです。

これだけの力をもった温泉なので、特に元湯・憩の家は「自噴泉でかつ源泉掛け流し」です。

温泉ファンや温泉名人をうならせるに値する活力を持った、まさに自然治癒力を呼び起こすに相応しい温泉なのです。


温泉法とは、そもそもどんな法律ですか?

暦変わっての10月。
例年の10月1日は衣替えのイメージでしたが、本日から消費税増税ということでいつもとは違う10月のスタートとなりました。

さて
この消費税も国の法律で定められたわけで、所轄官庁は国税庁。
様々な法律があるなかで、我々が関わる温泉を定める温泉法は環境省。

本日は、むずかしい温泉法の話ではなく「へぇ~そうなんだ」と思う意外な温泉法の一面をお伝えさせて頂きます。

1.温泉法の大義は温泉の保護を目的とした法律です。

条文には「 温泉を保護し、温泉の採取等に伴い発生する可燃性天然ガスによる災害を防止し、及び温泉の利用の適正を図り、もって公共の福祉の増進に寄与することを目的としています」と書かれてます。

つまり「温泉を安全にかつ限りある資源を大切に利用し、人々の福祉の向上につなげましょう」と解釈できます。

2.温泉法はある意味ゆるい法律が故に、身近に温泉が楽しめる訳です

温泉と定められるのは、温泉法で言う規定量以上の化学成分を含んでいるか?もしくは温度が25℃以上あれば温泉と呼べます。

つまり、規定量以上の化学物質を含んでいるか?25℃以上あれば温泉なのです。

極端に言えば、家の近くを掘って25℃以上の温かい水が沸けば、それは立派な温泉なのです。(但し、温泉とうたって利用するには届出の必要はあります)

このゆるさ故、日本には3,100箇所近くもの温泉地があり身近に親しめて健康増進に役立てられるのは嬉しいことです。

3.忘れられない平成19年6月の松濤温泉シエスパの爆発事故

もう10年以上も前になりますが、メタンガスを含む天然ガスが充満し、死者3名、重傷者2名の大事故につながった東京・渋谷での温泉施設の爆発事故です。

当初、ボイラーの事故と思われてましたが、爆発の規模からして天然ガスに引火したのが原因とわかったというものでした。

たかが温泉、されど自然の力の恐ろしさを知るに至った事故は、私の記憶の中で消えることはありません。
もちろん、この大事故があった直後に温泉法は改定され「 発生する可燃性天然ガスによる災害を防止し 」の条文が加わりました。

しかしながら安全に最大限の配慮をしながら、福祉の向上という部分は、どのような事があっても変わることの無い、変わることがあってはいけない不変なことです。

我々も、温泉法の意味するところを感じながら訪れる方の健康増進と福祉の向上に寄与したいと改めて思った次第です。


海外の温泉事情とこれからの雙津(そうづ)峡温泉の目指すもの

世界的に見ても、温泉地の数が圧倒的に多い日本。


その数は、温泉地が約3,100箇所、源泉の数は約27,000本と世界第二位のイタリアの10倍の温泉地を誇るのが、わが国日本です。


(但し、海外では日本のように掘削して、温泉をポンプアップして引き上げている場合は温泉とみなさない場合も多いので、その数を一概に比べる訳には行きませんが、それにしても温泉の数が多いことは確かです。)

本日は、サラッと海外の温泉についてお伝えさせて頂き、我が雙津(そうづ)峡温泉が、インバウンドの対応を含めながら、これから目指すものをお伝え致します。

1.海外、特にドイツ、イタリア、フランスの温泉事情

日本のように裸で入る文化はなく、スパを中心とした水着での入浴が主体です。

さらに歴史上14世紀~16世紀にかけ、公衆浴場で梅毒が流行った経緯から、入浴よりも飲泉(温泉水を飲む)の方が、日本よりも盛んです。

また、タラソテテラピーに代表される海にミネラル成分を使った海洋療法も盛んです。
加えて、ファンゴと呼ばれてますが、泥を塗ったり、パックをしたりと美容に取り入れているのも特徴です。

2.雙津峡温泉のこれからの取組み

海外の方も5年、10年前に比べれば増えました。
日本とは文化の違いもありますが、その一つが入れ墨、いわゆるタトゥーがあげられます。

これについては、錦パレスも日帰り温泉の元湯・憩の家もお断りはしてません。

日本の温泉文化を知ってもらえれば、それで充分なのです。

また、シャワーで済ます海外の方には、湯船(バスタブ)につかる習慣は少ないのですが、半身浴や全身浴など負担なく入浴してもらい、健康増進に役立て頂きたいものです。

さて
海外の方のタトゥーや裸で入る文化の違いがまずありますが、日本でも皮膚病や乳がんで乳房を切除した人など、どうしても人目を気にして裸で入ったりすることに抵抗がある場合があります。

当館の泉質はラジウム温泉(弱放射能泉)です。
温泉の成分は、肌からも吸収されますが、ラジウムの最大の特徴は「吸飲」です。

例えば、浴槽のフチに座り、入浴せずとも温泉の蒸気を吸っているだけでもその効果はあります。

ということは、温泉の湯気を吸うだけなら特に服を脱ぐ必要や、入浴しなくてもその効果は体感できるということです。

もともと入浴のみの温泉だったのを2012年に飲泉所をつくり、温泉水を飲む提案をしてきました。
そしてこれからは、温泉の湯気(蒸気)を吸うという新しい健康増進を海外の方をはじめ、国内の温泉の良さをわかっていながらも人目が気になり裸で入ることに抵抗がある方に温泉の良さを体感して頂く機会を増やしたいものです。


日本の温泉の歴史をひも解いてみる(その2:昭和~現在)

「その国の歴史を知ることで見えてくるものもある」ということで、かなり大きなお題ですが、本日は昭和に入ってからの温泉がどのように変化してきたのか?をサクッとお伝えさせて頂きます。

1.西洋医学が入ってきた後の温泉の変遷

明治になりベルツ博士が、群馬県の草津温泉を紹介し西洋医学だけでなく、古くからの温泉治療も、もっと取り入れるべきだということで国が動きはじめます。

旧帝国大学には温泉医学研究所や付属の温泉病院が併設され、温泉を医療に役立てようとした動きがでてきました。

2.昭和からの後退期

主要な国立大学には、温泉を医学的見地から研究していこうとする温泉医学研究所や温泉病院があり学府としての最高機関で温泉の研究がされてました。

しかしながら1990年を境に研究費の削減や大学の独立行政法人化が進むと温泉への研究は徐々に下火となります。

平成になり、研究機関として残っていた2つの大学(岡山大学と鹿児島大学)も市の病院への転換や縮小となり、唯一最後まで残っていた鹿児島大学霧島リハビリテーションセンター も閉院となり、単独で温泉を研究している機関はなくなりました。

3.温泉治療のこれからは?

学術の最高府での温泉研究は下火となりましたが、温泉がカラダに良いことは、誰もが認めるところです。

例えば、運動がカラダにいい、認知症予防には適しているとわかっていながらも、薬や医者に頼ってしまう現状があります。

もちろん、医療や薬はお金が発生しますから、ある意味ビジネスとしての側面もあります。また結果においても温泉や運動よりは薬や医療の方が早く表れます。

しかしながら、温泉は薬のように副作用はありませんし、睡眠と同様もっとも簡単な健康増進方法であり疾病予防や療養・治療にもつながります。

歴史は繰り返すと言われますが、また温泉療法が見直される時期が巡ってくるかもしれません。

ただこれだけはハッキリといえるのは、温泉が見直されるにはカラダの調子を整えるだけではなく、心の見えない分を整えられてこそ、その役割が見直されるはずです。


日本の温泉の歴史をひも解いてみる  (その1)

古きを訪ねて新しきを知る

新湯治(現代版湯治スタイル)といいながらも、やはり温泉の歴史は押さえておきたいものです。

本日は、そもそも温泉の歴史とはいつ頃より始まったのか?についてのお話です。

1.日本最古の温泉は、道後温泉となってます。(古事記より)

日本三古湯と呼ばれる、有馬温泉(兵庫県)、道後温泉(愛媛県)、南紀白浜温泉(和歌山県)の3つが日本書記や古事記に記載されてます。

ちなみにそれぞれの開湯は
712年 道後温泉(古事記に記載)
720年 有馬温泉(日本書記)
720年 白浜温泉( 〃  ) となってます。

その他、同じ中国地方では出雲の国風土記に記載のある玉造温泉(島根県)も古い歴史を持つようです。

2.奈良時代から室町時代まで

温泉の歴史の中で、その広がるきっかけとなったのが、奈良時代の仏教伝来です。

当時、お寺の僧侶が仏像をお湯で洗っており、そのお湯で住民に入浴を勧め、布教をした「施浴(せよく)」というのが、温浴が広まり始めです。

さらに、平安時代においては、僧侶の間で湯治が盛んになりました。

そして、室町時代においては、温泉地が遊興の場となり、湯治という側面だけでなく社交場的な役割もはたすようになってきました。

3.江戸時代から明治時代

江戸時代になると庶民の間に浸透していっただけでなく、温泉がカラダにいいということで、民間伝来の温泉効果を調べる為に、兵庫県城崎温泉に温泉の実験所ができ、より健康増進や疾病予防、また今で言う療養や保養に温泉が医学的に活用され始めた時です。

そして明治時代にはいり、文明開化の幕開けとともにベルツ博士が来日し、国も日本鉱泉誌を明治19年に編さんしました。

どんどん温泉が保養、医療、療養と幅広く使われ始めましたが、温泉での湯治文化に影を落とす事が海外から入ってくるわけです。

4.西洋医学の到来による湯治の衰退

ご存知のように、診断で病名をつけ薬を処方し回復を試みる西洋医学が入ってきてから、日本古来の温泉を使った療養(いわゆる湯治)は、衰退していきます。

一週間から一ヶ月の湯治期間に対し、飲めば即、その効果が表れる西洋医学との違いは明らかでした。

近代、湯治は衰退の道に、かたや西洋医学は、どんどん広まるキッカケとなった時代が明治時代です。

※ ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
書いていても思ったより長くなってしまいましたので、ここで区切らせて頂きます。

続きは明日、9月29日(日)のブログでお伝えさせて頂きます。


シャワーと入浴の違いについて

暑い日がつづけば、特に夏場はシャワーで、済ませがちです。
しかし、夏場の疲れが出やすい秋口には、ゆっくり湯船につかる温浴をお勧めします。

今回は、温泉のような薬理作用はないものの、湯船につかることでの温熱作用についてお伝え致します。

1.シャワーは洗体、入浴は洗体+疲労回復(リフレッシュ効果)

シャワーも、そしてお風呂に入るという行為も、一日の老廃物を洗い流し、スッキリすることにはかわりありません。

シャワーの場合は体表面の温度しか上がりません。
(シャワーを浴びる行為でカラダが赤くなるのは、体表面の毛細血管が拡張するからです)

一方、湯船に入ることで血液循環もよくなり酸素や栄養がカラダの隅々までいきわたり、 より新陳代謝が活発になりカラダの老廃物が洗い流されます。

つまり、疲れたカラダには老廃物がカラダの隅々にたっぷりあります。
その疲労物質が取り除かれるので、翌日にはしっかりカラダがリフレッシュできるというわけです。

2.温度帯に気おつけましょう

シャワーは熱いか?ぬるいか?ちょうどいいか?の大まか3段階ぐらいですが、湯船につかる温浴は、42℃で分かれます。

42℃以上の入浴を高温浴
42℃未満の入浴を温浴と定義してます。

高温浴=交感神経を刺激
温浴 =副交感神経を刺激します。

年齢が上がるごとに熱いお湯を好むようになりますが、37℃~40℃の温度帯での入浴をおすすめします。

最近の家庭のお風呂は温度設定ができますが、40℃といっても湯船の中は37℃~38℃ぐらいで実際に温度計を入れればわかるのですが、目安として2℃~3℃ぐらい低めであると意識しましょう。

特に銭湯などは、ほとんどが高温浴ですので、お金を払って入るからといって長湯は控えましょう。

3.ぬるめの刺激のすくない微温浴がお勧めです

ここまでくるとシャワーの洗体よりも、お風呂に入るという行為は、カラダの疲れをしっかりとり、リラックスした状態で睡眠につき、翌朝リフレッシュするということはご理解頂けましたでしょうか。

これから眠りにつこうという時は、ぬるめの温度帯で37℃~40℃の微温浴をおすすめ致します。


「元湯・憩の家」にある 飲泉用の温泉水、その力(チカラ)

当館の姉妹店で、歩いて5分の小高い場所に「そうづ峡温泉 元湯・憩の家」があります。

元湯というぐらいなので、もともとそうづ峡温泉のスタートは、この憩の家が1972年に始まり、その後に錦パレス(当時、錦グリーンパレス)がオープンしました。

そうづ峡温泉は、元湯・憩の家と当館、錦パレスの2施設を併せて呼んでいますが、地元の人は元湯・憩の家をそうづ峡温泉と呼ぶ場合がほとんどです。

さて
2012年12月に元湯・憩の家に飲泉所が併設されました。
地下1,000Mから自噴する天然のラジウム泉を使って、はじめてわかった驚くべき、その力をお伝えさせて頂きます。

1.高い浸透圧効果

まず、最初に驚いたのは、開設して2~3日の間に、強い防水加工が施してある板の色が変色したことです。

(写真の赤で囲んだ部分です)

防水加工も利かないほどの浸透圧にはホント驚きました。

浸透圧:1リットルの水に8.8グラムの塩分濃度の水(等張液)、これが人の細胞液と同じ塩分濃度となります。
2つの塩分濃度の違う水があれば、高い方から薄い方へ水が浸みこむ状態であれば高張、逆の状態を低張と呼びます。

つまり、浸透力が高い温泉水と言えます。
それだけ、木の板だけでなく、カラダにも吸収しやすいという訳です。

2.ナイロンも溶かす力

毎年、冬場になると館内の乾燥を防ぐために加湿器を使用します。
そして、水の代わりに温泉水を入れています。

加湿器には厚さ2センチ程のナイロンのフィルターがセットしてありますが、ほぼ冬場の1シーズンで、このフィルターは形がなくなります。

つまり、毎日使用していると少しずつ少しずつ減っていったということなのです。

雨だれ石を穿つ(うがつ)という言葉がありますが、まさにフィルターの原型が無くなる程の力は何に良いのでしょうか?

これは、肌の角質をとり、皮脂を溶かしスベスベにする美肌効果に繋がります。

飲泉の効果というよりも、地下1,000Mから自噴する天然の温泉水の力と言えます。

3.その他、様々に温泉水は利用してます。

1・温泉コーヒー
これをまず一番におススメします。
温泉の微量な塩分と弱アルカリ性の成分は、コーヒーと相性もよく、さらに温泉水の酸化を抑える力が、コーヒーの酸味がでるのを抑えるのでまろやかに飲めます。

2.しゃぶしゃぶ
温泉水の浸透力によるもので、肉の旨味が鍋に溶け出すのを抑えます。
肉を鍋の中でラップ状で包んだ感じです。
通常のしゃぶしゃぶは、ごまだれやポン酢の味に食べるのではなく、温泉水のしゃぶしゃぶであれば、肉本来の旨味が楽しめます。

これ以外にも、温泉水の焼酎割りやカルピスを水の代わりに温泉水で割るのもお勧めできます。

イイことばかりのようですが、やはり飲み過ぎには注意!です

成分分析表にも、一日245mlとあるように、飲泉は一日コップ一杯を目安にどうぞ。



ラジウム温泉における飲泉について

もうじき秋の行楽シーズンを迎えますが、「食」と同様な楽しみと言えば温泉です。

今回は、入るだけでなくカラダにいい温泉をカラダの中に入れる飲泉(いんせん)についてお話致します。

1.飲泉の歴史

日本よりも、むしろ海外、それも欧州で盛んでした。

もともと欧州における温泉とは、健康増進の場でもあり社交場の一面もありました。

ところが、中世のヨーロッパでは、ペストがはやり社交場であった温泉施設は感染を防ぐためにどんどん閉鎖されます。

健康増進に温泉が良いと知っていた当時の人々は、入浴ができないならば、ということで飲泉が広まっていったという経緯があります。

2.ラジウム泉における飲泉の効果

温泉水をそのまま飲用し、カラダの中にその薬効成分を取り入れる療養法です。

入浴がカラダの皮膚から成分を吸収するのに対し、飲泉はカラダの消化器官に直接作用します。

そうづ峡温泉は、ラジウム泉です。

その特徴としては、冷鉱泉なので源泉の温度も22℃と熱くて飲めないという温度帯でなく、胃の運動が活発になり、胃酸減少や便秘などに効果が期待できます。

なので、食後に飲泉をすることによって消化を助けますが、暴飲暴食は控えて下さい。

まとめれば
・入浴同様、ラジウム泉の飲泉は糖尿病や痛風に効果が期待できます。
・飲泉すれば、消化吸収を助けるので、食前よりも食後がお勧めです。

3.飲泉の心得

まずは、飲泉許可を取得している飲泉所で飲みましょう。


そうづ峡温泉も2012年12月に飲泉許可を取得しましたが、取得に当たっては様々な条件をクリアしなければなりませんでした。
安心安全を求めるなら、飲泉許可を取得している飲泉所で、成分や効能をよく確認して温泉水を飲まれることをお勧めいたします。


また温泉水は時間が経つと成分が変わってしまうので、新鮮な温泉水を飲むようにしましょう。

そして、飲めば飲むだけ効果がでるというわけでもありません。
所定の容量を守るようにしてください。

飲泉も入浴同様に「禁忌症(身体が弱っている時などは、薬効成分が逆効果になってしまう注意を要する症状)」がありますので、成分分析表をよく見て飲泉されることをお勧めします。

4.まとめ

飲泉は薬のように、特定の症状に対し直接作用する訳ではありません。

しかし、薬のような副作用の心配もなく、禁忌症に注意して頂けば誰でも簡単にできる健康増進法だと言えます。

入浴と併せて、飲泉も併用して頂ければ、より温泉を楽しむ幅が増えるはずです。

持論ですが、健康づくりは楽しくなければ継続できませんので。


温泉入浴時の水分補給について

9月になっても、夏の暑さはやわらいでも、まだまだ冷房は必要なようです。

スポーツのシーンでは、水分補給についてここ数十年の間、その重要性は浸透していますが、温泉入浴についてはまだまだのようです。

特に、水など飲もうものなら、「風呂上がりのビールがまずくなる」や「お湯上りに一杯やるのがで、水分補給は大丈夫」などなど

運動同様、温泉入浴でも水分補給は必須なので、ぜひご理解下さい。

1.たった一杯の水で脳梗塞が防げるなら、これほど安い薬はない

名言中の名言です
東京大学の武藤名誉教授の言葉です。

この水分補給には、コツがあり、一般的には風呂上りの水分補給を指しているようですが、実は入浴前こそが大事なのです。

もちろん、入浴中はコップ一杯分の汗を放出するので、お風呂上りには、その分は補充すべきですが大事なのは入浴前なのです。

2.何故、入浴前の水分補給が大事なのか?

コップ一杯が難しくても、コップ半分でも水分補給をしてから、入浴してください。

家庭のお風呂以上に、温泉地に来れば周囲の環境も手伝って、長湯しやすくなります。
家では長風呂、温泉地に来ればカラスの行水とはあまり聞きません。

さらに温泉ではいくつも浴槽をもつ場合がおおく、せっかく来たのだからといって、様々なお風呂(ヒノキぶろ、ジェットバス、寝湯、露天風呂など)に入れば、それだけ入浴時間も伸び、カラダからでる水分の量も時間に比例するというものです。

3.最も危険なのは、入浴直後

お風呂に入って「はぁ~」と声が自然にもれる瞬間、この時に血圧の上昇だけではなく、血液中に老廃物が流れ出て、血管が詰まる原因となります。

つまり、この梗塞(つまる状態)を防ぐ為には、水分補給が重要ということになります。

入浴前にコップ半分でも水分補給をすることによって、致命的な事故を防げるなら「これほど安い保険はない!」と武藤先生の言葉を借りるようですが言い切れる訳なのです。


温泉関連の資格、温泉利用指導者とは

温泉の資格と言えば、温泉ソムリエ(全国で約17,000人)が有名ですが、私自身が持つ温泉利用指導者とは、いかなる資格か?をお伝えさせて頂きます。

1.温泉入浴指導員の上位資格であり、温泉利用型健康増進施設には配置が必須です

私自身、今の仕事に就くにあたって温泉入浴指導員の資格を取得しました。

認定している日本健康開発財団によれば、 温泉利用プログラムを安全かつ適切に指導する能力を有し、身体測定、生活指導及び応急手当ができると判断された方で、温泉入浴指導員は、厚生労働大臣認定温泉利用プログラム型健康増進施設の認定要件として『温泉入浴指導員』の配置が義務付けられています。

とありますが、ちょっと難しいので簡単に言えば、認定施設には温泉利用の有資格者が必要ということです。

もともとは、厚労大臣認定の温泉利用型健康増進施設の認定条件に温泉利用指導者の配置が必要でしたが、基準を満たすには様々な条件が必要で普及しずらかった為、その簡易版としてできたのが温泉利用プログラム型健康増進施設であり、温泉入浴指導員です。

・温泉利用健康増進施設 = 温泉利用指導者(講習期間:8日間)

・温泉利用プログラム型健康増進施設 = 温泉入浴指導員(講習期間:2日間)

となります。

温泉入浴指導員との違いは、温泉療法医の定めた温泉療養指示書に沿って入浴指導をする点です。

さらに、その指示書に温泉療法医と我々温泉利用指導者の認印があれば、温泉利用健康増進施設の利用料と往復の交通費が医療費控除の対象となり、税制面の優遇措置が受けられるという訳です。

この制度ができた時は、縦割りの省庁の中で、横断的な取り組みとして画期的なものでしたが、今もその制度を使う人や知る人は少なく、また前述したように温泉利用型健康増進施設の認可取得のハードルが高かったりこともあり思うように広がらなかった現状もあります。

温泉入浴指導員:約4,600人
温泉利用指導者:約 400人 (2013年現在)

また、温泉入浴指導員は誰でも受講できますが、温泉利用指導者は受講資格として保健師、管理栄養士、健康運動指導士など国家資格かそれに準ずる資格が必要なのも上記の人数の違いに表れているようです。

私も平成20年の秋に東京の五反田の会場で8日間、朝から日が暮れるまで10名の仲間と過ごしましたが、結構同じ時間と同じ目的でいると仲良くなるもので、思い起こせば懐かしい思い出でもあります。

2.そうづ峡温泉・錦パレスは温泉利用型健康増進施設なのでしょうか?

違います

温泉利用指導者はいますが、施設としての条件を満たしておらず、私自身の目標でもありますが、自身が温泉入浴指導員から温泉利用指導者となったように施設もまずは温泉利用プログラム型健康増進施設を目指したいと思っております。

そうは言いながらも、せっかく持っている資格を生かしたいと常日頃から思っており、そして人は本来、病気やケガを薬に頼らずとも治す力を持っています。

その治す力を引き出すのが、温泉であり、自然環境であり、人とのコミュニケーション(プラスの言葉がけ)であったりします。

この仕事に就く前はスポーツクラブ産業に約18年
そして、その当時に培われた「0歳から一生涯の健康づくりに貢献する」という気持ちは今も変わりません。

現代はインターネットが発達し、様々な情報が飛び交い、多種多様な社会において、これから先の健康づくりは簡単なように見えますが、実は様々で、特に鬱(うつ)などの精神疾患者も増えてきます。

人々の健康づくりに寄与したい気持ちと健康であることの素晴らしさをこの優れた温泉と自然環境とそして今まで培ってきた健康の知識と温泉利用指導者という資格をもって、訪れる方の心とカラダが元気になる、そのサポートをするのが私自身の役割だと自負してます。