日本の温泉の歴史をひも解いてみる(その2:昭和~現在)

「その国の歴史を知ることで見えてくるものもある」ということで、かなり大きなお題ですが、本日は昭和に入ってからの温泉がどのように変化してきたのか?をサクッとお伝えさせて頂きます。

1.西洋医学が入ってきた後の温泉の変遷

明治になりベルツ博士が、群馬県の草津温泉を紹介し西洋医学だけでなく、古くからの温泉治療も、もっと取り入れるべきだということで国が動きはじめます。

旧帝国大学には温泉医学研究所や付属の温泉病院が併設され、温泉を医療に役立てようとした動きがでてきました。

2.昭和からの後退期

主要な国立大学には、温泉を医学的見地から研究していこうとする温泉医学研究所や温泉病院があり学府としての最高機関で温泉の研究がされてました。

しかしながら1990年を境に研究費の削減や大学の独立行政法人化が進むと温泉への研究は徐々に下火となります。

平成になり、研究機関として残っていた2つの大学(岡山大学と鹿児島大学)も市の病院への転換や縮小となり、唯一最後まで残っていた鹿児島大学霧島リハビリテーションセンター も閉院となり、単独で温泉を研究している機関はなくなりました。

3.温泉治療のこれからは?

学術の最高府での温泉研究は下火となりましたが、温泉がカラダに良いことは、誰もが認めるところです。

例えば、運動がカラダにいい、認知症予防には適しているとわかっていながらも、薬や医者に頼ってしまう現状があります。

もちろん、医療や薬はお金が発生しますから、ある意味ビジネスとしての側面もあります。また結果においても温泉や運動よりは薬や医療の方が早く表れます。

しかしながら、温泉は薬のように副作用はありませんし、睡眠と同様もっとも簡単な健康増進方法であり疾病予防や療養・治療にもつながります。

歴史は繰り返すと言われますが、また温泉療法が見直される時期が巡ってくるかもしれません。

ただこれだけはハッキリといえるのは、温泉が見直されるにはカラダの調子を整えるだけではなく、心の見えない分を整えられてこそ、その役割が見直されるはずです。


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