名だたる文豪達は何故、温泉地で執筆活動をしたのか?

8月ももうじき終わり
そして、いよいよ実りの秋、読書の秋

今回は歴史をひも解いてみて偉大なる文豪、例えば夏目漱石と道後温泉、志賀直哉と城崎温泉、川端康成と越後湯沢温泉など歴史に名を残した作家は、なぜ温泉地で執筆活動をしたのか?
そして温泉地は創作意欲を高めるのかどうか?など温泉利用指導者の立場でせまってみます

1.静かなる環境が執筆には最適

都会の喧騒をはなれ、静かな温泉地であれば、仕事に集中できるはずです。

受験生が図書館で学んだりするのも、やはり静かな環境、学べる環境を求めてだと思います。

多くの文豪は、旅館にこもって執筆活動をしましたが、中には太宰治のように熱海温泉で散財したという稀な例もあるようですけど・・・。

2.最大の理由は転地効果

温泉の効果として、皆さんがご存じで興味があるのが温泉の成分(硫黄泉、鉄泉、炭酸泉、酸性泉など)いわゆる薬理効果というものだと思います。

実は、この効果は思っているほど高くはなく、それ以外の温熱効果や静水圧効果、浮力効果などの方が高く、薬理効果それらの効果に比べれば期待が薄いのが正直なところです。

そして温泉の効果で一番大きいのは「転地効果」(転地療養とも言います)です。

このことは、温泉療法医の第一人者である植田理彦先生も常々口にされていることでもあります。

転地効果とは、日ごろ過ごしている場所から温泉地に行くことで気温や気圧の変化が呼吸器系の活動や血行を盛んにし、そしてこの変化に対しカラダが慣れよう(生体の気候順化機能)としたり、もしくは適度な刺激となることで、心や身体の状態が整うことを言います。

カラダが整えば、よりよいパフォーマンスが可能となりますが、このことが文章を書いたり、創作するにもプラスに働くようです。

3.脳波のα(アルファ)波が増え脳を活性化させる

よくお風呂の中でひらめく、ということがありますが、これにも科学的な根拠があります。

例えば満員電車や車の騒音、また仕事のストレスや不安など、このような状況下では、人間の脳にはβ(ベータ)波という脳波が多く出ています。

その一方、好きな事やリラックスしていると反対にα(アルファ)波という脳波がでます。

このα波の状態になると、分泌されるホルモンがストレス解消や脳を活性化させる働きをします。

・想像力アップ
・決断力アップ
・直観力アップ
・集中力アップ
・記憶力アップ
・判断力アップ

などこれらすべてα波の状態が持続することで起きる変化であり、つまりこれだけのプラス要素があるわけです。

そして又ちょっと考えてみればわかることですが、お湯に入ればカラダも心もリラックスします。
緊張した状態なら、脳の血流も阻害されやすく筋肉同様にいいパフォーマンスは期待できません。

海外でも、フィンランドなどでは会議が煮詰まると、みんなでサウナに入りそして仕切りなおすといいアイディアが生まれると聞いたことがあります。

気分転換だけでなく、新たな創作意欲が高まる温泉、昔から科学的な根拠を知っていたか?知っていなかったか?はわかりませんが、効果の程は歴史が証明しているようです。


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